九州運輸局は18日、九州と東京、関西を結ぶ長距離フェリー(5社8航路)の2012年度の輸送実績を発表した。利用者は前年度比1・9%減の143万1139人で、11年連続の減少となった。格安航空会社(LCC)や新幹線、高速バスなど他の交通機関との競争激化が要因という。
一方、輸送車両数は0・5%増の106万8324台で、3年連続増加した。11年6月に高速道路の「休日上限千円」割引が終了したことから、フェリーを利用する乗用車が増えたとみられる。
運輸局は、博多や鹿児島など九州の主要港と、対馬や沖縄などを結ぶ主要離島航路(13社16航路)の輸送実績も発表。利用者は1・6%減の330万245人で、輸送車両数は1・2%減の24万1342台だった。昨年4月に1航路増えた影響で、九州本土と壱岐・対馬を結ぶ路線は2・3%増となった。