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【サッカー】

バロテリをイライラさせろ 長友が指令

2013年6月18日 紙面から

イタリアのエース・バロテリ封じに自信を見せる長友(右)と遠藤=ブラジリア郊外で(共同)

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 日本代表のDF長友佑都(26)=インテルミラノ=が17日、コンフェデレーションズカップ1次リーグ第2戦のイタリア戦(19日=日本時間20日)に向けて、「知恵袋」役を買って出る考えを明かした。最初の指令は、エースFWバロテリ(ACミラン)をイライラさせろ−。怪物ストライカーは精神面にもろさを抱えていると言い、「しつこい守備と心理作戦をやっていかないと」とニヤリ。セリエAで培ってきた経験と実績、情報を伝授する。

 チームの舵(かじ)をとる長友が、ピッチ外でも頼もしい「参謀役」となる。

 「イタリアのほとんどの選手を知っている。選手個々のことについて、僕の知っている限りのことをみんなに伝えたい」

 中心軸にはMFピルロ(ユベントス)やGKブフォン(同)がいるが、最も重要なターゲットはバロテリにほかならない。スピード、パワー、高さ、強さを兼ね備えたスーパーストライカー。今季もミラノダービーで対戦済みで、「TVで見るより、フィジカル、スピードが違う。ミランの中でも違う存在だった。好機にはほとんどバロテリが絡んでいる」と長友。コンフェデ杯で同組になると、インテルの盟友カッサーノからバロテリ封じの「秘策」を授かってきた。

 「カッサーノにバロテリの性格について聞いてきた。イライラしやすいと。彼をイライラさせるのが1つの作戦で、それがうまくいけばこっちの流れになる。しつこい守備でイライラさせたい」

 バロテリは精神面に未熟さを抱えており、イエローカード、レッドカードの常習者だ。冷静にプレーできなければ、持っている能力を発揮することはできない。そこが、イタリアを沈める「スキ」になるというわけだ。

 「バロテリに(報復で)ファウルされるとか、怒られるとか、そういう(弱気な)気持ちを持っていると相手の思うツボ。こっちから心理作戦を仕掛けていかないといけない」

 ブラジルに完敗を喫し、もう待ったなし。イタリア戦はなりふり構っていられぬ背水の陣だ。「僕にも誇りがある。イタリアに勝つことしか考えていない。この試合にかける思いは強い」。日本の未来を占う大一番。まずはバロテリをあの手この手で揺さぶり、こじ開けた「穴」からイタリアを突き崩す。 (松岡祐司)

 

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