蹴球探訪
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【大リーグ】レイズのコブ、頭部に打球で脳しんとう ヘッドギア着用義務化加速!?2013年6月17日 紙面から ◇レイズ5−3ロイヤルズレイズの先発右腕アレックス・コブ(25)は15日(日本時間16日)、地元フロリダ州セントピーターズバーグでのロイヤルズ戦で5回、右耳のすぐ上にライナー性の打球を受け、その場に崩れ落ちた。応急手当ての後、担架に乗せられて病院に搬送されたが、米複数メディアによれば、幸い命に別条はなく、脳振とうで1日入院して経過を見るという。5月はブルージェイズのJ・A・ハップ(30)が、昨年9月は当時アスレチックスのブランドン・マッカーシー(29)=現ダイヤモンドバックス=が打球直撃を受け、ともに頭蓋骨を骨折するなど大リーグの投手は“受難”続き。早急な安全対策が急務となっている。 球場全体が凍り付いた。ホスマーがジャストミートしたピッチャー返しは、時速165キロで先発右腕コブの右耳のすぐ上を直撃。右腕はもんどり打って地面に崩れた。ホスマーは一塁に走ることさえ忘れてぼうぜん。打球は本塁付近まで跳ね返って転がり、これを拾った捕手が一塁に送球してアウトが宣告された。 首脳陣やトレーナーがマウンドに駆け寄る中、コブの意識はしっかりしていたが、担架に首から上の部分を固定される“絶対安静”状態で病院に即搬送となり、脳振とうと診断された。コブは自身のツイッターで「みんなの祈りには感謝しても、し尽くせません。復帰を楽しみにしています」とつぶやき、周囲は一安心。走塁せずに固まったホスマーは「体が震え、一塁に走りたくもなかった。後で同僚たちとお見舞いに行くが、とにかく無事を祈っている」と言葉を絞り出した。 幸い大事には至らなさそうだが、最近は投手が打球直撃で重傷を負うケースが増え、投手保護への声は高まるばかりだ。昨年9月はマッカーシーが、今年5月はハップがともに打球直撃で頭蓋骨骨折。マッカーシーに至っては、脳振とうの後遺症により4月にレストランで食事中に失神した。 マッカーシーの事故を受け、大リーグ機構は投手の頭部を保護するヘッドギア(もしくはヘルメット)の導入&着用義務化の検討を開始。昨オフにはスポーツ用品メーカー数社に、帽子の内側に装着できる、衝撃を緩和するケブラー(人工繊維)などでできた試作品の製作を依頼したが、機構側が「基準に達しない」と全試作品を“差し戻し”し、本格導入も来季以降に見送られた。 15日の米放送局ESPN(電子版)は「投手の保護が最優先」との特集記事を掲載し、「大リーグ機構はドラスチックな措置を講じなければならない」と論じた。本当の“悲劇”が起きる前に、機構側の迅速な対策が求められる。 PR情報
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