排ガス:貸し切りバス3社、命令違反 容疑で書類送検 /大阪
毎日新聞 2013年05月17日 地方版
自動車の排ガス基準を定めた「自動車窒素酸化物(NOx)・粒子状物質(PM)法」に適合した車種での運行を命じる府の命令に違反したとして曽根崎署などは16日、貸し切りバス会社3社の社長など9人を府生活環境保全条例違反(車種規制適合車等の使用命令など)の疑いで書類送検した。
送検されたのは「国際遊覧観光」(羽曳野市)▽エヌ・イー・ケイ交通(能勢町)▽グローバルジャパン(埼玉県川越市)−の社長、運転手ら。送検容疑は、12年12月下旬〜13年4月上旬までの間、同法の規制区域内で、府の命令に背いて基準を満たさない大型バスを運行するなどした、とされる。
同署によると、3社はともにアジアからの外国人観光客ツアーに多く利用されていた。9人全員が容疑を認めており、国際遊覧観光の男性社長(61)は「尖閣諸島や竹島をめぐる対立で観光客が減っており、適合しないバスでも運行しないと倒産する」と供述しているという。【高橋隆輔】