'13/6/18
広電駅前大橋線は高架で一致
広島市は17日、JR広島駅南口広場(南区)の再整備を考える有識者の検討委員会を市役所で開いた。検討委は広島電鉄(中区)が構想する新路線「駅前大橋線」の広島駅への乗り入れ方式について「高架が望ましい」との見解をまとめた。広島の玄関口と都心のアクセス向上を目指す新路線は、1999年の構想浮上から14年で新たな段階に入った。
委員7人のうち、青山吉隆委員長(京都大名誉教授)たち6人が出席した。事務局の市都市交通部は、駅への乗り入れ方式について高架と地下の2案を評価した結果、「技術的には可能」と説明。概算事業費は高架案は135億円、地下案は195億円と報告した。
これを受け、委員長を除く5人の委員が「地下案より事業費が安く、橋上駅になる広島駅との乗り換えがしやすい」などと高架案を支持した。
具体的には、駅前大橋から高架で南口広場に入り、改築した広島駅ビルの2階部分に電停を設けるルートを想定する。紙屋町や八丁堀地区との距離は現行ルートより約200メートル縮まり、約4分の時間短縮になるという。
市は検討委の意見を基に現行ルートとメリット、デメリットを比較。地元住民や広電以外の交通事業者、市議会との協議を経て、本年度中に駅前大橋線の乗り入れ方式を含めた南口広場の再整備基本方針をまとめる。