欧州株:1週ぶり高値、テレフォニカが高い-FOMCを控え
6月17日(ブルームバーグ):17日の欧州株式 相場は1週間ぶり高値を付けた。先週は週間ベースで4週続落し、1年2カ月で最長の下げ局面となっていた。米刺激策の縮小ペースの兆候を見極めようと、18、19両日の米連邦公開市場委員会(FOMC)が注目されている。
スペインの電話会社、テレフォニカ は2.4%上昇。米AT&Tがテレフォニカ買収に関心を寄せていたとの報道が手掛かり。電力システムを手掛けるスイスのABBは2.6%高。新しい最高経営責任者(CEO)が決まったことが買い材料。一方、石油・天然ガス開発を手掛けるイタリアのサイペムは4年ぶり安値まで売り込まれた。同社はここ半年で2回目の2013年業績見通しの引き下げを行った。
ストックス欧州600指数 は前週末比0.7%高の293.25で引けた。続伸したのは今月に入って初めて。先週は1.5%下げた。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が米景気に持続可能な改善が見られれば金融緩和策の縮小は可能だと表明した5月22日以降では、5.6%下げている。
ミラボー・セキュリティーズ(ジュネーブ)のバイスプレジデント、ジョン・プラサード氏は「最近の急変動の後で、市場では平安と安定が求められている」と指摘。「今週は圧力とボラティリティが低下する可能性がある。経済が緩やかに回復していることを考えれば、極めて段階的な緩和縮小はそれほど悪い考えではないという考え方に投資家は慣れつつあるかもしれない」と語った。
17日の西欧市場では、17カ国中14カ国で主要株価指数が上昇した。
原題:European Stocks Advance as Investors Watch Fed; TelefonicaGains(抜粋)
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更新日時: 2013/06/18 01:59 JST