G8アベノミクスに歓迎と懸念6月18日 5時20分
イギリス・北アイルランドで開幕したG8サミット=主要国首脳会議は「世界経済」を巡る討議が行われ、安倍総理大臣は、成長戦略を着実に実行し世界経済の成長に貢献していく考えを表明しました。
これに対して、各国の首脳からはおおむね歓迎する意向が示された一方、日本とアメリカの大規模な金融緩和が世界経済に与える影響を懸念する意見も出されました。
イギリス・北アイルランドで開幕したG8サミット=主要国首脳会議は、日本時間の18日未明から、最初の議題となる「世界経済」を巡る討議が行われました。
この中で安倍総理大臣は、みずからの経済政策・アベノミクスについて説明したうえで、企業の競争を活性化させ事業の再編を進めることや、日本企業の海外への進出や外国企業からの投資を推進することなど、成長戦略を着実に実行していく考えを強調しました。
そのうえで、安倍総理大臣は「世界経済の成長に資するような日本経済を作っていく」と述べ、アベノミクスを通じて日本経済を再生させることで、世界経済の成長に貢献していく考えを表明しました。
また、安倍総理大臣は、消費税率の引き上げについて「今後の経済指標などを総合的に判断し、環境が整っていれば予定どおり引き上げる」と述べ、経済成長と財政再建の両立を図る考えを示しました。
これに対して、各国の首脳からは「経済成長を促進する努力を歓迎する」とか「1年前に比べて日本経済は大きく成長している」など、おおむね歓迎する意向が示されました。
その一方で、一部の首脳からは、金融緩和が通貨を安く誘導する為替競争を招く危険性があるという指摘とともに、「日米の金融緩和は理解するが、出口に向けた戦略をどうするかが重要だ」として、日本とアメリカの大規模な金融緩和が世界経済に与える影響を懸念する意見が出されました。
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