NY連銀製造業指数:3カ月ぶり水準に上昇-受注は低下
6月17日(ブルームバーグ):ニューヨーク連銀管轄区の製造業生産活動は6月に拡大した。受注や販売、雇用が落ち込んだものの、全体ではプラスとなった。製造業者が現在の景気減速局面の先を見越していることが示唆された。
ニューヨーク連銀が発表した6月の同地区の製造業景況指数 は7.8と、3月以来の水準に上昇した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値はゼロだった。前月はマイナス1.4。同指数はゼロが景況の拡大と縮小の境目を示す。
パンセオン・マクロエコノミクスのチーフエコノミスト、イアン・シェファードソン氏は受注の低下について、「かなり不安を抱かせる」と指摘。「少しでも運が良ければ、この低調さが反転する下地はそれなりにあるが、現時点ではかなりひどい状況に見える」と述べた。
新規受注 はマイナス6.7と、5カ月ぶり低水準。前月はマイナス1.2だった。出荷はマイナス11.8に下げ、4年ぶり低水準となった(前月ゼロ)。雇用はゼロと、1月以降で最も低い水準だった(前月5.7)。
仕入れ価格指数は21に上昇(前月20.5)。販売価格指数は11.3と、1年ぶり水準に上昇した(前月4.6)。
6カ月先の見通しを示す期待指数 は25と、前月の25.5から若干低下した。
原題:New York Area Factory Sentiment Rises to Three-Month High(2)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Lorraine Woellert lwoellert@bloomberg.net
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更新日時: 2013/06/17 23:22 JST