空の中
週に2回か3回大阪から京都まで阪急電車に乗ります。
その間何をするかというとたいてい居眠りです。
座れないことも多くて、そういう時はアイポッドで音楽を聴きます。
家内推奨のフランスの歌手たちの歌です。
綺麗な声の女性の歌が好きで、今はバネッサパラディーをよく聴いてる。
眠気がないときは文庫本を読む。
重たいのは苦手。
何処からでも読めるエッセイか、エンタテイメントの面白小説。
で、文句なしに面白かったのがこの本、有川浩の『空の中』です。
航空自衛隊による謎の知的生命体とのファーストコンタクト、未知との遭遇です。
作中スカイドンの名が出てきたけど、そのエピソードはよう覚えてへん。
私はずっと昔のウルトラQに出てきたバルンガやったかを思い出しました。
その生命体の一部を拾ってしまった少年のETを思い出させる展開。
この二つが交差するように話がからまってく。
未知の知的生命体ってゆう大嘘があるんやけど、
もしそいつがいてたら世界はきっとこんな風に対応していくに違いないってゆう、
その流れがえらくシビアでリアルやからぐいぐい引き込まれてくねん。
途中から怪獣もんてゆうかパニック映画みたくなってくし。
民間機の事故調査員と自衛官の恋愛物語もなかなかええ感じ。
少年と幼馴染の女の子の恋もええし、その二人を見守るじいちゃんもええ味してる。
この手の小説にしては読後感が爽やかで、
しかも面白かったーって満足感があります。