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東日本大震災

東北地方太平洋沖地震の被害にあわれた皆様に心からお見舞いを申し上げます。
また犠牲になられた方々とご遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。

連日のニュースに心が痛みます。
津波の壊滅的な被害の大きさ。
無慈悲に命を飲み込む自然の脅威。
刻々と増え続ける死者行方不明者の膨大な数。
ライフライン復旧と支援の難しさ。
制御不能に陥った原発の恐怖。
今も続く余震と、さらにこの寒さ。




ボランティアなど実際の行動に移す方がいることに頭が下がります。
でも私なんかは専門家の邪魔にならへんか、そないなったら却って悪いとひるんでしまいます。
所詮他人事やから当事者の気持ちが判るもんかと言われたらどないしょうと心がくじけます。
せめてささやかな募金と気持ちばかりの節電とくらいは心掛けよう。
心の片隅で自分を責めてるだけの、行動力のない弱虫です。




諸外国の報道では、略奪や暴動が起こらないことに驚きと感動を語られるようやけど、
決まり事や順番を守ることはこんな時でも日本人にとってはごく当たり前のことのようです。
茶の湯の心なんて声高に説くまでもあらへん。

茶の湯なんか非常時には真っ先に切り捨てられるやろ。
生き死にの瀬戸際では何の役にも立たへん。
こんな時に暢気にお茶なんかしててもええんか。
そやけど戦争のさなか空襲の下でもお茶をする人が実際にいてはったんです。
その心の強さは一体どこからきてたんやろか。
私は未だにそんな強さは身に着けてへんけど、
そんな私の指導でも、その強さを手に入れる人を育てることができるやろうか。




辛い立場におかれた人がいてはる。
直接手を差し伸べられる立場も機会も力もなかったら、
祈るしかないんやろうと思います。

花を入れ湯を沸かし茶を点てて独服する。
心のざわめきが静まっていくのが判ります。
敢えて普段通りの生活を続けることが今私にできることです。
ことさらにいつもと変わらへんように笑顔を心掛けてお稽古を続けます。
今はそのゆとりを持つことを許されへん人たちに、
一服の茶を楽しむことができるささやかな一時がいずれ訪れることを願います。

テーマ : 地震
ジャンル : 日記

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どんな環境でも・・・

戦争や天災などの時、茶の湯なんてのはまっ先に切られてしまう。かわいそうなのは、道具たち。人間は足があるから逃げれるけど、道具は足がないから逃げれない。そんな事態でも生き延びた道具たちには拍手を送りたいと思う。「無事、これ名品」という言葉を聞いたことがあるけど、雑器であれ無傷な道具たちはまさしく名品、天晴れです。
戦争中にお茶を点てる、ってことは不思議ではないです。誰でもできますって、誰でも。多分、普通に和菓子を食べてお茶を頂いていますよ(物資があれば、ですが・・・)。
天裕香、難民キャンプに行っても、貧困層地域に行っても、野点ができるように準備はしていきます。普通に、お茶を点てていると思います。

No title

阪神大震災の折,芦屋のある花屋さんが何かできることをと,
避難所にお花を定期的に届けて生けておられました。

この非常時に花なんか皆さんのお役にたつのか,
むしろお叱りを受けるのではないかとかなり迷われたそうです。

それでもあるとき年配の女性が自分の届けた花の前で
「花ってきれいなんですねえ・・・・。」
と涙を流して見入っていらした。

それでやっと安心されたそうです。

非常時には一見ムダに思えるものが,実は心の安らぎを与えてくれる,とても重要なものであったりします。
失われた日常生活を再び手繰り寄せるための綱とでもいいましょうか・・・。

どうぞ,生徒さんがたへのご指導お励みください。
おひとりでも多くのお茶人さんが生まれますように。

天裕香さんコメント感謝。

いつもお茶を点てる練習をしてはりますもんね。
心強いです。
私も多分お茶を点ててると思いますよ。
それが「無事…」ってことだと理解してます。

ただ独服は問題ない。
来て下さる方には当然振舞います。
でも積極的に人に振舞うにはかなり勇気が要る。
そこが私の弱いところです。

スナフキンさん、おおきに。

エピソードの紹介感謝します。
力を頂きました。

今回の被災された方たちへの避難所でのアンケートで、
慰問会のように歌や音楽を聴く機会、
子どもたちへの本の読み聞かせが、
要望として挙がっていることを聞きました。

日常には心の安らぎが必要で、
癒しがゆとりを生むのですね。

「今はゆとりを持つことが許されへん人たち」とは、
適切な表現やなかったと思います。
取り消して「まだ持ってへん人たち」に訂正します。
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楽水

Author:楽水
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ごゆっくりお過ごし下さい。

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