1系統のタンクに水滴 第一原発ALPS
東京電力福島第一原発の多核種除去設備(ALPS)で15日午後11時ごろ、試験運転中の2系統のうち、1系統のタンク(容量約26トン)を点検中の社員が、タンクの受け皿に水滴の跡を確認した。東電はタンク内の放射性物質を含む汚染水の漏えいの可能性があるとして、16日午後6時ごろ、水滴跡が確認された1系統の停止操作に入った。受け皿があるため、水滴の外部への漏えいはないという。
東電によると、タンクはALPSで処理する前の汚染水をためている。タンク表面と受け皿の水滴跡はいずれも茶色に変色していた。
タンク表面の放射線量は変色部分が毎時0・18ミリシーベルトで、変色していない部分よりも0・07ミリシーベルト高いため、東電は変色部分からタンク内の汚染水が漏れた可能性もあるとしている。
タンク表面では水滴が発生し続けており、東電が監視している。今後、詳しい原因を調査する。
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