富山大:うその業績申告、准教授懲戒解雇
毎日新聞 2013年06月14日 大阪朝刊
富山大は13日、研究費申請などの際に虚偽の申告を行ったとして、人文学部の男性准教授を6日付で懲戒解雇したと発表した。少なくとも1490万円の研究費を受け取ったと説明。使途については「不正はなかった」とする一方、返還を求めるかどうかは今後検討するとしている。
同大によると、准教授は2000年度ごろから、学長裁量経費や、文部科学省の科学研究費補助金、民間団体助成金などを申請する際、架空の業績や刊行予定のない論文の出版時期、架空掲載誌名を記載するなど、14件の研究業績や論文について虚偽申告を行ってきた。不正は延べ37回繰り返されたという。准教授は大学の聞き取りに対し「間違えて記載した」などと説明しているという。大学は准教授の氏名を公表していない。【青山郁子】