大阪の商店街で男女刺される　殺人未遂容疑で３１歳の男逮捕

　２２日午前５時１５分から２５分ごろにかけて、大阪市生野区新今里４丁目の商店街付近の建物内や路上で、男女２人が男に相次いで腹などを包丁で刺され、いずれも重傷を負った。生野署は、女性に対する殺人未遂の疑いで、近くに住む無職男（３１）を現行犯逮捕した。

　大阪府警によると、男は「女性に『生粋の日本人か』と聞き、そうだと言ったので刺した。日本人を何人も殺そうと思った」と供述している。

　府警捜査１課は、生野署に捜査本部を設置し、詳しい動機などを捜査。男の言動に曖昧な部分があり、責任能力の有無も慎重に調べる。

　刺されたのはいずれも生野区に住む新聞配達員の川口修一さん（６１）と清掃員の越智美智子さん（６３）。男とは面識がないとみられる。

　府警によると、最初に刺されたのは川口さん。商店街付近にある男の自宅マンションの建物内で、新聞配達中に刺されたとみられ、午前５時２０分ごろに自ら１１０番した。生野署員が路上に倒れた越智さんと男を見つけ、取り押さえた。

　逮捕容疑は２２日午前５時２５分ごろ、生野区新今里４の１１の１４の商店街で、越智さんの腹などを包丁で刺し、殺害しようとした疑い。包丁は刃渡り約１２センチで、男が自宅から持ち出したとみられる。

　現場は近鉄今里駅の南約３００メートル。