麻酔科学会はこう考えているらしい

昨日の続きです。

麻酔科学会から出されているものに以下のようなものがあります。

第3次構造改革特区提案(非医師による医行為)への声明

歯科医師の医科麻酔科研修のガイドラインの遵守について

特に前者では、

しかしながら歯科医師に業として医科麻酔を認めることは問題が多く賛成できない。看護師に麻酔を行わせることは医療安全の面から絶対に容認できないもので ある。

歯科麻酔科医は現在、歯科・口腔外科領域手術の麻酔を担当しており、医科領域手術の麻酔を独立しては担当できない。麻酔管理は全身管理であり、実際に全身 の病態を理解しなければならない必要性から、歯科麻酔科医の医科麻酔研修ガイドラインが昨年設定されるに至った。その研修項目には麻酔科医と歯科麻酔科医 との間に見学にとどめる手技、独自で実施可能な手技、などと実技内容の境界が明確に定義されており、麻酔科医と歯科麻酔科医との診療内容には明らかな隔た りがあることを示している。このことは手技上の問題や資格上の問題ではなく、必須とされている教育過程、国家試験内容に示されるごとく、両者の間に根本的 な差異があるためである。

このように歯科麻酔科医が医科麻酔 研修を行うことは、決して歯科麻酔科医が医科麻酔業務に参画するために前提したものではなく、

と明確に述べています。

この声明の内容の適否は議論の余地があると思いますが、少なくとも学会はこう考えているということでしょう。

後者でも

この度、厚生労働省医政局医事課歯科保健課より「歯科医師の医科麻酔科研修のガイドライン遵守について」連絡がありましたので再度ガイドラインをご確認いただき遵守していただきますよう宜しくお願いいたします。

とあります。

あくまで研修をみとめるという立場です。10年間”研修”をしていますというのは詭弁にしかすぎないでしょう。
何事もやりすぎはよくないですよ。

関連するエントリー:

      None Found

    About this entry