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【国際】

英、G20で通信傍受 元CIA職員から入手

 【ベルファスト(英・北アイルランド)=石川保典】英紙ガーディアン(電子版)は十六日、英国の情報機関、政府通信本部(GCHQ)が、二〇〇九年にロンドンで開催された二十カ国・地域(G20)首脳会議と財務相会議で、代表団の電子メールや電話のやりとりを傍受していたと報じた。

 十七日から英・北アイルランドで始まる主要国(G8)首脳会議(ロックアーン・サミット)であらためて、情報機関による電子情報の収集の在り方が議論になりそうだ。

 ガーディアンは、米情報機関が極秘に個人の通信情報を収集していたことを暴露した米中央情報局(CIA)元職員スノーデン氏から入手した文書から確認したとしている。

 それによると、一部の国の代表団は、英情報機関が電子メールを盗み見る目的で設置したインターネットカフェを使用していた。ガーディアンは、この活動が当時のブラウン政権の高官レベルで許可されていた可能性が高いと伝えた。情報活動は、会議を有利に進めるために、南アフリカやトルコなどが情報収集のターゲットになっていたといい、英国の関係閣僚に情報が伝えられていたという。

 <英国の政府通信本部(GCHQ)> 英国の通信傍受機関。通信を傍受して秘密情報を収集し、テロの動きなどに目を光らせている。スパイ衛星や電子機器を用いた国内外の情報収集、暗号解読が主な業務。米国家安全保障局(NSA)の姉妹機関とされ、英米の通信傍受協力は第2次大戦にさかのぼる。本部は英南西部グロスターシャーにある。 (共同)

 

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