事件知人助けるため家売却、買い戻せる約束反故に…失意の妻自殺、夫は不動産会社など提訴+(2/3ページ)(2013.6.17 14:11

  • [PR]

事件

  • メッセ
  • 印刷

知人助けるため家売却、買い戻せる約束反故に…失意の妻自殺、夫は不動産会社など提訴

2013.6.17 14:11 (2/3ページ)
「自宅をだまし取られ、妻も自殺した。悪質な手口を伝えたい」と訴える男性=6日、東京都内

「自宅をだまし取られ、妻も自殺した。悪質な手口を伝えたい」と訴える男性=6日、東京都内

 貸金業者と一体で

 悲劇の発端は、ある女性との出会いだった。

 夫によると、妻が知人を介し、30代の女性と知り合ったのは20年。女性は妻を「お姉(ねえ)」と親しげに呼び、自分の子供を抱かせるなどして信頼を得ていった。

 女性は「夫を国会議員にしたい」「離婚費用がいる」などと妻に相談、数十万~数百万円の現金を受け取っていた。だが実際は選挙に出馬せず、離婚もしなかったという。

 訴状などによると、女性は22年、妻に「ロシアの天然ガスを扱う会社を一緒につくろう。融資元を紹介できる」と持ちかけた。「この話が止まると私は指つめもの」との訴えに同情した妻は、女性の知人の男性を介して貸金業者から融資を受けることを決意。その貸金業者は「別の融資元を紹介できる」とし、不動産会社を紹介した。

 貸金業者と不動産会社は都内の同じビルに入居し、従業員も重複しており、実質的に一体とみられる。

 夫妻は同年秋、女性らの同席の下、不動産会社側と面会。同社は「名義上は自宅を買い取ったことにして約1800万円を貸す。返済すれば名義は戻す」と説明した。「本当に戻せるのか」と夫が疑うと、女性が「レコーダーで約束を録音する。私が証人になる」と提案し、売買契約を締結。自宅を抵当に、不動産会社の従業員から2500万円を借りたとする登記を行った。

このニュースの写真

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2013 The Sankei Shimbun & Sankei Digital