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【サッカー】

思い知らされた敗北 長友「中学生とプロのレベルの差」

2013年6月17日 紙面から

◇コンフェデ杯<1次リーグ> 日本3−0ブラジル

 【ブラジリア松岡祐司、原田公樹、藤原清美】各大陸王者で争うコンフェデレーションズカップは15日、当地の国立競技場で開幕戦を行い、1次リーグA組の日本は大会3連覇を狙う開催国のブラジルに0−3で完敗を喫した。前半3分、相手エースのFWネイマールに先制点を許し、その後も終始圧倒され、力の差を見せつけられた。ブラジルとの対戦成績は通算2分け8敗。日本は19日(日本時間20日)にイタリアと対戦する。

 ブラジルとの歴然とした力量差をいや応なく突き付けられた。怒りを通り越して、ぶざまで惨めだった。長友はちょっと切ない表情を浮かべ、「すべてにおいてレベルが違った」と言葉を吐き出した。

 前半30、32分、長友は立て続けに敵陣左サイドからドリブルでカットインして好機をつくった。後半開始45秒には遠藤、本田、香川と絡んで左サイドを突破したが、肝心の左クロスは精度を欠いた。ただ、そんな得意の攻撃参加は数えるほど。香川との連係でサイドを突き崩すはずが、対面のダニエウ・アウベスに好き放題やられた。「中学生とプロのレベルの差。個のレベルが違いすぎる。今の日本代表の選手がブラジル代表に入れるかと言ったら、誰一人、入れない」。表情にもいつもの力感はなかった。

 長友は淡々と言う。「W杯で優勝を目指すと言ってきましたけど、腹を抱えて笑われるレベル」。でも、目標修正は頑として拒んだ。負けた。しかも完敗。理想と現実のギャップの間で揺れても、打ち立てた誓いへの思いはなえていない。

 「この結果で言うのは恥ずかしいけど、僕はトップを目指したい。人の人生を生きているわけじゃない。自分の人生なんで、笑われてもまったく問題ない。笑ってください。相当厳しいというのは僕自身、みんなより分かっているけど、そこを目指していかないと」

 悪夢の敗北にしょぼくれている時間はない。残り2戦。死力を尽くして、はい上がってみせる。 (松岡祐司)

 

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