'13/6/16
飲酒運転根絶条例制定へ会合
飲酒運転の根絶に向けた広島県条例の制定を考える意見交換会が15日、広島市中区であった。飲酒運転の再犯率が高いとされるアルコール依存症などをテーマに、医療従事者や学識経験者たち15人が出席。早期の発見と治療が重要で、関係機関の連携や人員の充実が欠かせないとの認識で一致した。
賀茂精神医療センター(東広島市)の精神保健福祉士菰口陽明さん(32)は、常習飲酒や多量飲酒などの問題を指摘。「健康診断で肝機能障害が見つかった際の産業医やかかりつけ医、専門医の連携が重要」と訴えた。
県断酒会連合会の中田克宣会長(69)は、条例の必要性を強調。福岡県条例で違反者に課した依存症かどうかの受診義務を評価し「依存症は進行性の病気。早期発見につながる」と話した。呉みどりケ丘病院(呉市)の精神保健福祉士森田悠子さん(30)は「専門医や診療機関が不足している」と体制の充実を求めた。
【写真説明】飲酒運転の根絶に向けた条例制定の必要性や課題について話し合う出席者