もう外はかなり暗くなってきている。シモンは準備室のブラインドを閉め、明かりをつける。 蛍光灯の下で改めて床に倒れているルピア−−碧を見やる。膝まであったスカートが捲くれ上がり、肉付きのいい太腿の奥に淡く翳るデルタが見え隠れする。薄いベージュ色の下着はふくらはぎにひっかかったままだ。黒く短いソックスと上履きは普段のままなだけに、淫猥な眺めだ。シモンは太腿を撫で上げ、ゆっくりと付け根の方に手を動かす。シモンの指が敏感な部分に達するが碧はピクリともせず、静かに寝息をたてている。シモンはふとももの間に隠れた彼女の秘部に触れる。じっとりと濡れている。そのまま指を性器に押し込むと、襞がシモンの指を圧迫する。処女ではないからカーネリアよりは入りやすいが、まだきついようだ。少しかき回したり、深く差し込んでみたりする。じゅぷ、じゅぷ、という音とともに少しずつ深く指が入るようになる。 「ん・・・あぁ・・・」 碧が鼻にかかった声を出す。しまった、つい夢中になってしまった。あまり時間をかけてはいられない。・・・シモンは碧の耳元でささやく。 「碧・・・起きるんだ、ただしお前はまだ催眠にかかったままだ・・・さぁ、ゆっくりと起き上がれ・・・」 碧はゆっくりと動き出す。手をリノリウムの床につき、起き上がる。下着が足首についているので転びそうになる。シモンは慌てて彼女の体を支える。シモンが碧を抱き込むようになり、シモンの顔を碧は見つめる。・・・その目は虚ろだ。完全に催眠にかかっている。 「碧、下着をきちんと履きなおそう」 シモンの言うままに碧は下着を腰まで上げた。 シモンは碧の髪を撫でながら言う。 「碧・・・お前は頭のいい女だ・・・。だから、俺が今から言う言葉は、全てお前は覚えていく。スポンジが水を吸い込むように、俺の言葉はお前の心に沁みていく・・・、そしてお前の心を永遠に縛る・・・。だから耳をすまして、集中して聞くんだ。いいな」 碧はこくり、とうなずき、一言も聞き漏らすまいと耳をすます。 「お前に一つの言葉を与える・・・。『私の愛しのルピア』だ。・・・これはキーワードだ。お前は、この言葉を口にした男を好きで好きでたまらなくなるんだ・・・、さっき、お前を愛してくれた先輩がいただろう・・・その好きだった先輩よりも10倍も100倍も、お前はそのキーワードを言った男を愛しているんだ。その男の顔を見るだけで、幸せになれる。彼がお前に微笑みかけてくれるだけで、お前はこの世のものとは思えない喜びを感じることができる・・・。お前の心も身体も、その男のものだ・・・他には何もいらない・・・思い出せ愛する人がお前の傍にいる、その時の幸せな気持ちを・・・」 「はい・・・」 碧の顔がゆったりとして、幸せに満ちていく。 「どうだ、碧、その幸せを思い出してるか?」 コクン、と碧はうなずく。 「彼を愛しているか」 「はい」 「彼のために、身も心もを捧げられるな」 「はい」 何の躊躇も無く答える碧。 「よし・・・、だが碧、もし彼から嫌われるとしたら、絶望で世界が真っ暗になってしまうだろう。暗い、冷たい、全てを喪う・・・。先輩と別れた時の辛さ、その10倍も、100倍も辛いんだ・・・その気持ちを思い出せ・・・さぁ・・・」 碧の顔が険しくなる。眉間に皺がより、苦悶の表情を浮かべる。両手が固く握り締められ胸の前で小刻みに震える。 「もっと辛い、もっと暗い、もっともっと苦しい・・・絶望のどん底だ・・・体が重くて動かない・・・」 「いや・・・いやだ・・・やめて・・・」 碧が苦しそうに身体をかがめはじめる。目から涙がぼろぼろこぼれる。 「大丈夫だ。お前が目の前の男を愛しつづける限り、彼もお前を愛してくれる。大丈夫だ。お前が裏切らなければ、な。・・・わかったか?」 「はい・・・、わかりました・・・。」 碧はこくり、とうなずいた。 「・・・碧、あともう一つ確認だ。お前は戦隊ヴァルキリー・・・正義の戦士のルピアだ。そうだな」 「はい・・・」 「ヴァルキリーの使命は何だ?」 「それは・・・悪のネメシスを倒して、この地球に平和を取り戻すことです・・・」 すらすらと答える碧。 「そうだ、その通り。お前は正義の戦士にしてネメシスを打ち倒すべき使命を負っている。ネメシスの配下の者は、倒さねばならない・・・。そうだな?」 「はい・・・」碧はうなずく。 「よろしい。では、お前の記憶力を試す問題だ・・・。お前はどんなキーワードを与えられた?」 「『私の愛しのルピア』です・・・」 「そうだ。その言葉を言った男はお前にとってどういう人物だ?」 「・・・その言葉を言った人は、私が、誰よりも愛している人です・・・」 「どれくらいその男を愛しているんだ?」 「この上なく・・・愛しています・・・私の身も心も、彼のものです・・・」 「彼から嫌われたらどうする・・・」 「・・・嫌・・・それだけは・・・嫌・・・」 「そうだな。そして、お前は戦隊ヴァルキリーの一員だな。その使命は何だ?」 「悪の・・・ネメシスを・・・倒すことです・・・」 シモンはにやりと笑う。 「よろしい。素晴らしいよ、碧・・・。じゃあ、またしばらく眠るんだ・・・」 シモンは再び彼女を眠らせる。碧は全体重をシモンに預けるように倒れこんだ。柔らかい胸と長い髪がシモンにかぶさる。・・・でも少し重い。 「カーネリア、すまんが、・・・ってどこにいる?」 シモンが部屋をきょろきょろ見渡すが、カーネリアが見つからない。 「おい、カーネリア、どこだ?」 シモンの呼び声に、カーネリアが食器やらなにやらが入っているロッカーの陰から顔を半分だけ出す。 「・・・お前そこで何してるんだ?」 「・・・シモン様・・・碧ばっかり構って・・・」 「・・・」 「・・・私はどうせ碧より胸は小さいし、頭も悪いし・・・」 「・・・・・・」 「・・・否定してくれないんですね・・・」 カーネリアは上目遣いでこっちをじいっと見る。ただし顔は半分だ。 ・・・意外といじけやすいらしい。 「・・・俺が悪かった。お前の相手は今からたっぷりする。謝るからこっちきて手伝ってくれ。場所を変えるぞ」 「はい・・・シモン様・・・」 シモンとカーネリアは碧の身体を抱えて、準備室を出た。 「さて、お前はこれからゆっくり目を覚ます、そうすると今までのことは全て忘れてしまう、先輩のことも、火事のことも、今まで暗示を与えられたことも・・・ただし、暗示の中味は・・・キーワードのことは全て覚えているんだ。・・・これから10数えると目が完全に開くよ・・・10、9、8、7、6、5・・・開いてきた・・・4、3、・・・全てを忘れるが、キーワードだけは覚えているんだ・・・2、ヴァルキリーの使命も覚えているぞ・・・1・・・・・・0!!!」 「ん・・・」 碧がうっすらと目を開けると辺りは暗い。何時の間にか寝入ってしまったのだろうか。・・・いや、そもそもここは・・・。 碧が記憶の糸をまさぐりつつ、あたりを見渡す。蛍光灯が半分だけついた、うす暗い部屋・・・いや、ここは学校・・・それも保健室。自分は保健室のベットに寝ていたのだ。 部屋の中央はカーテンで仕切られている。その向こうには確かもう一つベッドがあったはず・・・。しかし、そこからは何か喘ぐような声が聞こえてくる。いや、押し殺すような喘ぎ声だ。 碧は溜息を一つつくと、そこから離れようと立ち上がった。自分は学級委員だが、別に学校で誰と誰が交わっていようと、邪魔をするほど堅物ではない・・・むしろ朱美・・・カーネリアの方がよっぽどそういう点では固いくらいだ。まあ、頑張ってください、とつぶやき、ベッドから降りようとしたその瞬間。 「あ・・・、そんな・・・そこはいや・・・」 聞き間違えようはずも無い声。カーネリアの声だ。 カーテンをそっとずらして中を覗く。 「・・・ふん、嫌なのか?嫌ならやめてやるが・・・いいのか?」 「・・・あ、ああ、それは・・・」 切なそうな声をあげるのは、紅いヴァルキリーの戦闘服に身を包んだカーネリア・・・彼女はベッドの上でくねくねと身悶えている。彼女の後ろから手が伸びて、はだけた胸をもみしだいている。上気したカーネリアの顔は、普段は見たことがないほどに艶かしい。 「ひゃん!」 もう一方の手が伸びて、白い下着の脇から彼女の秘部に男の指が差し込まれる。クリトリスをいじられたのだろうか、激しい声をあげるカーネリア。 「おいおい、そんな大きな声をあげたら、隣で寝ているお友達が起きちゃうよ?」 「・・・ああ、だって・・・だって・・・」 ・・・十分起きちゃいましたよ。 なんだ。カーネリアもやることやってるんだ・・・。なんとなくほっとしたような、一人取り残されたような気持ちになって、碧はカーテンから離れようとする・・・。 変だ。 彼女がエッチを学校でしてるのも変だけど・・・、何より、何でヴァルキリーの服で? 碧はカーテンを勢いよく開けた。 「・・・あなたは・・・」 カーネリアを弄んでいる男は、間違いなくネメシスのシモンだった。 「カーネリアを離しなさい!!カーネリア!しっかりしなさい!!」 「んん・・・あ、る、るぴあ?」 トロンとした目で碧を見るカーネリア。正常な状態ではないようだ。 「カーネリア、丁度いい、今お前がどんな気持ちか、お前の仲間に言ってやれ」 シモンが一段と激しくカーネリアの胸とアソコの敏感な部分を捻り上げる。 「んんぁ!!は、はい・・・。る、るぴあぁ・・・、わ、わたし・・・、わたし、すごく、気持ちいいよぅ・・・。ひゃっ・・・んん・・・。こ、こんなの・・・はじめて・・・はうぅん・・・」 あの凛々しい彼女の面影は無い。そこにいるのは、ただ牝の本能のまま快楽を貪る女だった。 おそらくは、媚薬か何かだろう。彼女の自力回復は望めまい。 碧は静かに構えた。 「ほぅ・・・やる気か?だが、このままだと彼女も貴様の攻撃を喰らうぞ?それでもいいのか?」 シモンはあざ笑うかのようにカーネリアの口に指を入れる。カーネリアはその指を美味しそうに舐めあげる。 なんて奴・・・。碧は激しい怒りを覚える。 「ルピア、いや、ここでは碧かな?どうだ?お前も一緒に楽しまないか?」 「!!ふざけないで!誰があんたなんかと!」 シモンがにやにや笑った。 「そうだな。悪のネメシスの手下と正義のヴァルキリーが交わるわけにはいかんよなぁ・・・もっとも、そのヴァルキリーの一員であるカーネリアはすっかり俺に惚れてるようだが」 シモンは指を彼女の秘部に出し入れする。カーネリアはそのたびに身悶えし、シモンの顔をぺろぺろ舐め上げる。 「いい加減にしなさい!」 碧が手を振ると、魔法の杖が現れる。・・・この男はカーネリアを人質に取ったつもりかもしれないが、カマイタチを作り出し叩き込む「エア・ブレイド」なら、彼の首だけを斬り落とすことが出来る。 ・・・今までは手加減してたけど、もう許さない。ここで死んでもらう。 碧が杖を振り下ろそうとした、その刹那。 「まあ怒鳴るなよ、『私の愛しのルピア』」 瞬間、碧の脳内に閃光が走る。 碧がはっと目を見開く。その瞳に、その『言葉』を吐いた男が、黒いスーツにバイザーの男が映る。 あ・・・。 「おや、勇敢なるヴァルキリーのルピア様。どうかなさいましたか?」 シモンが気取った挨拶をする。 「シ・・・シモン・・・」 「その通り、ネメシスのシモンですが」 ネメシス、悪の、ヴァルキリーの、人類の敵の、ネメシス。 でも。 頭がくらくらする。 でも。 息ができないくらいに でも。 心臓が高鳴っている。 碧はめまいを感じる。一度に二つの感情が自分のなかで駆け巡っている。その感情はあまりにも激しく、碧の理性がついていかない。 この男は・・・シモンは、カーネリアを陵辱した。これからほうっておけば犠牲者はもっと出る。敵だ。間違いなく、私たちの。人類の。 悩むことはない。すぐに魔法を叩き込めばいい。この男は逃げ足だけが取り得の、全く大したことない雑魚だ。今振り上げている杖を振り下ろす。「エア・ブレイド」と一言言う。それだけで、全ては終わる。カーネリアは連れて帰ってローズ司令に治療してもらえばいい。振り下ろしさえすれば。 ・・・。 でも。 でも・・・。 碧の瞳は大きく見開かれたまま、シモンの顔から離れない。彼の目、唇、顔・・・。 瞳の中に彼の全てを入れて、十年見つづけたとしても、いや、百年見つづけたとしても、まだ見足り無い・・・そんな気持ち。ずっと彼を見ていたい気持ちが、碧の身体中を駆け巡る。頬が火照り、目が潤む。心臓がこの上に激しく動く。 碧はようやく、もう一つの自分の感情が何なのかに気が付いた。 わたし、この男のことが、好きなんだ・・・。 昔、確か、誰かを好きになった時に−−−誰だっただろうか、もう思い出せないけど−−−、こういう気持ちになったような気がする。でもそんなのより、今はずっとすごい。比べ物にならない。 碧はうつむいた。耳まで真っ赤なのだが、そんなことに彼女は気づく余裕すらない。 「・・・どうした。俺を倒すんじゃなかったのか?」 シモンの嘲りの言葉に碧はキッとシモンを睨みつけ・・・睨むつけようとするのだが、シモンと視線を合わせることができない。唇を固く切り結んで床に目を落とす。 「・・・ふん、まあいい。そっちがこないならこっちは愉しむだけのことだ・・・。カーネリア、続きだ」 「はい、シモン様・・・嬉しい・・・」 カーネリアはうっとりとシモンの唇のまわりを舐め上げた後、頬をシモンの頬にすりつける。さかりのついた猫のようなその媚態に、 「何やってるの!カーネリア!目を覚ましなさい!!こいつはネメシスなのよ!私たちの敵なの!」 普段めったにないくらいに碧は大声をあげたが、カーネリアはトロンとした顔のまま、甘えるような声で、 「え・・・だって・・・カーネリアはご主人様の・・・シモン様のモノだもの・・・」 怒りが憤然とこみ上げる。何がシモン様のモノだ。シモン様は、シモン様は・・・、いや、シモンは、・・・私たちの・・・私の・・・。 「どうだ、カーネリア、俺のことが好きか?」 「はい・・・ご主人様のこと、大好き・・・」 「そうか、じゃあご褒美だ」 シモンはズボンをずり下げ、自分のイチモツを取り出す。 「カーネリア、どうだ、舐めたいか?」 「ああ、シモン様・・・、どうかカーネリアに舐めさせてください・・・」 カーネリアがうっとりとした顔でシモンのモノを見つめる。碧の視線もそれに釘付けになる。 「そうか、じゃあ前やったようにご奉仕してくれ。やさしくだ」 「・・・はい、ありがとうございます。カーネリア、一生懸命ご奉仕させていただきます・・・」 カーネリアは亀頭にゆっくり舌を這わせると丹念に唾液をまぶす。赤黒く怒張したシモンのモノに、カーネリアの舌が絡みつく。カーネリアの整った唇から這い出てくるサーモンピンクの舌は、まるで違う生き物のように複雑な動きをして、シモンのモノを刺激する。 ふざけないで。碧はシモンよりもカーネリアに怒りを覚えた。私たちはずっとネメシスと戦ってきたではないか。悪を倒すのが私たちヴァルキリーの使命だ。その使命を忘れて、何か術か薬かを使われてるにせよ、この男のことを好きだなんて・・・こんな恥ずかしい真似を自分から嬉々としてやるだなんて・・・。そんなこと許されるわけがない。そんなこと・・・・・・ずるい。 ねちゃ、ぺちゃ、といった音が、じゅぷ、ちゅぷ、じゅぷ、という音に変わった。 カーネリアがシモンのモノを喉奥まで飲み込んで頬をへこませてスロートしはじめたからだ。一心不乱に奉仕するカーネリア。それを満足げに見ていたシモンが、ちらっと碧の方を見やる。碧は、奉仕するカーネリアの姿を凝視している。身体は震え、唇は横一文字に固く閉じられている。 「碧・・・どうした、そんなにじっくり見て・・・、俺にご奉仕できるカーネリアが羨ましいのか?」 「・・・寝言は寝てから言いなさい・・・!」 「・・・まあそうだよな。賢く理性のあるルピア様のことだから、単純で淫乱なこの娘と違って、悪のネメシスの一味の、それも下っ端の男のチンポを舐めるようなこと、するわけないよね」 「・・・・・・当たり前です・・・」 嘘。 嘘つき。 碧の中の獣のように暴れる人格が、碧の理性をなじる。・・・ねぇ、あの幸せそうなカーネリアの顔を見てよ・・・。自分の心のままに素直に行動してる。ヴァルキリーの一員だなんてつまらないことにこだわって、自分の本音も出すことが出来ず、かといって正義のヴァルキリーとしての使命も果たすことが出来ないあなたと違って・・・。・・・ほんと、頭でっかちの学級委員ってところね。 ふざけないでよ。碧の理性が必死の抵抗をする。カーネリアは操られてるのよ。私とはちがって、別に心のままに行動してるわけじゃない。無理やりさせられてるのよ。 へぇ・・・、じゃあ認めるのね。あなたは、カーネリアとは違って、心の底からシモン様を愛してるって。 そ、それは・・・、ち、違う・・・。 だってよく考えて。羨ましいよね、碧。こんなに素直にシモン様を愛せるカーネリアが。妬ましいよね。シモン様に愛されてる彼女が・・・。シモン様のいない人生なんて考えられないよね?シモン様がいなくなったら苦しいよね?そうでしょ? ・・・・・・で、でも、おかしいよ・・・、こんな気持ち・・・、どこかおかしいよ・・・。 ねぇ・・・楽になろうよ・・・シモン様は優しいから・・・今から素直になれば・・・きっと私のことも愛してくれるよ・・・お願い・・・私の心を自由にして・・・・・・・・・・・・。 身体中を違う生き物が這いまわっている感じがする。頭の中では、ぼろぼろな理性が狂った感情に必死で抵抗を続けている。けれど心臓の高鳴りは止まらない。アソコはもう随分前からジュクジュクに濡れている。口の中が乾く。この口に、この舌に、彼のモノを入れて、そして、彼のものを、彼のものならなんでも、私の身体に入れたい。彼の全てを飲み干したい。 ・・・だって、わたしは、彼を愛しているから。 「・・・・・・」 「どうした?黙っちゃって」 「・・・話す気にも、・・・ならないだけです」 「その割には息が少し荒いねぇ。・・・でも、この娘は単純だからこそ、こうやって俺のいうことを素直にきいて、この上ない喜びを得ているんだ・・・。碧、いや、ルピア。お前は、賢い。そこは素晴らしいことだし、・・・俺は賢い女は好きだぞ」 好き、という言葉に、どきん、と碧の心臓が鳴る。シモンに聞こえてしまったのではないか、と思うくらいに。 「まあ、しかしやっぱり素直になるべきときは素直でいたほうが健康にいいぞ。もっと自分をさらけ出していいんじゃないか」 「・・・私が、そんな真似をしたがっている、と言いたいのですか」 「違うのかい?」 「・・・もうたくさんです!」 碧は改めて杖を振り上げる。もう、全て終わりにしてやる。 「もう終わりにします!風の精霊よ。我に力を・・・」 シモンはさりげなく言葉の爆薬を投げる。 「そんなことする碧は嫌いだな」 嫌い。きらい、キライ。 なんて冷たい言葉だろう。 「多分、そんなことしたら、俺は一生君と口を利かないだろうな。顔も合わせることもない。おそらく永遠に」 嫌われる。彼に嫌われる。永遠に。 嫌。 嫌 嫌。 嫌われたくない。 「カーネリア、少し休憩だ、眠れ」 カーネリアが脱力し、ベッドに倒れこむ。シモンはカーネリアの口からモノを抜く。ベッドから降りたシモンは、カーネリアの唾液でぬらりと光る男根をさらしながら、碧に近づいていく。 「・・・や・・・来ないで・・・」 碧が杖を振り上げたまま、つぶやく。 シモンが立ち止まり、碧の目を見据える。碧の目は吸い込まれるようにシモンを見つめる。 「君が、来て欲しくない、というなら、俺は行かない。あくまで、選ぶのは君の意思だ」 「・・・私の、意思・・・?」 「そうだ。碧・・・。きちんと言っておく。俺は、碧、お前のことが好きだ」 「な、何言ってるの!ふざけないで」 「ふざけてない」 シモンは真剣に碧を見つめる。 「もう一度言う。俺はおまえが好きだ・・・。確かに俺はネメシスでお前はヴァルキリーだがな。俺はあまりそういうことにはこだわらない。美しいものは美しいし、欲しいものは欲しい。それだけだ」 「勝手なこと言わないで!!」 碧は絶叫に近い叫び声を上げ、両手で両耳を塞いだ。杖がカランと床に落ちる。 「・・・すまん、ちょっと急ぎすぎたな・・・。だが、これだけは知っていて欲しい。おれはお前が好きだ・・・。だが、お前が俺を嫌うなら、しかたない。お前は正義の味方だ。その立場を守り通すなら・・・お互い立場というものがあるから・・・俺もお前を嫌いになろう。一生口を利くこともない。一生見つめあうことも無い。そして、次に逢う場所は戦場だ・・・今までどおり、互いに殺しあう、そういう敵味方のままでいよう・・・残念だがな」 ・・・そんなの、私も嫌。 「ただ、別れる前に、お前の本当の気持ちを教えて欲しい。・・・お前は俺のことどう思っているんだ?敵・味方ということは別にして・・・」 シモンはじっと碧の目をみる。碧はうつむいてしまう。 言うわけにはいかない。 だって、私はヴァルキリーなんだから。 悪のネメシスを倒すことが使命なのだから。 好きなんて、言えない。 「あなたなんて!あなたなんて・・・き、き、きら、き・・・」 涙がぼろぼろこぼれてくる。言えば、二度と、彼は私のもとには来ない。二度と、こうして私のことを見つめてくれることも無い。そんなの・・・耐えられない・・・。 「・・・き」 「ん?聞こえない」 「・・・好き・・・私、あなたのことが・・・好き・・・」 碧の唇が告白の言葉をつむぐ。 シモンが笑う。 「そうか。・・・よかった。お互い相思相愛だったわけだ」 シモンは碧の前に歩み寄る。 「碧・・・こっちを向いて」 碧は顔をあげる。目の前にシモンがいる。・・・私の、世界中で一番好きな、いや、これから一生の間で一番好きな人が、目の前に。彼の目が私を見る。私の目が彼を見る。彼の顔がゆっくりと近づいてくる。息がかかるくらいの距離になる。私は目をつぶる。彼の唇がそっと私の唇に触れる。彼の両腕が私を優しく包み込む。私も腕を彼の首に回す。・・・心の中の最後の壁が、朝日を浴びた氷のように溶けてなくなっていく感じがする。 シモンは唇をゆっくり碧から離した。 「碧、もう一度言ってくれ。俺のことをどう思ってる?」 「好き・・・好き好き好き・・・世界で一番好き・・・」 碧はシモンの首をかき抱くようにしてシモンの唇を奪う。シモンの舌が碧の唇を割り、碧の舌を求める。碧は唇を開き、シモンの口腔内を舐めまわす。唾液と唾液が、舌と舌が、互いの口の中を行き来する。 シモンは唇を離す。互いの唾が糸をひいて床に落ちる。碧はもう少しキスをしていたそうな素振りをしたが、恥ずかしくなったのかすぐに顔を遠ざけてうつむく。顔が真っ赤だ。 「碧のよだれ・・・甘いな・・・」 「・・・ばか・・・」 シモンが碧の顎に手を添えて自分の方を見つめさせる。黒目がちの大きな目は潤み、その瞳にはシモンしか映っていない。白い肌に上気した頬。行き所を失った両手が、もじもじと開閉を繰り返す。 「碧、どうだ・・・今の素直な気持ちを言ってみろ・・・」 碧は目を閉じる。涙がつつっと頬を伝う。 「・・・どうした・・・」 「あ・・・違うの・・・・・・嬉しくて・・・涙がでちゃった・・・」 「・・・そうか・・・」 シモンは再び碧をきゅっと抱きしめる。碧はそれだけでどこかに飛んでいってしまうくらい幸福感に包まれる。 「碧、どうする?」 「・・・どうするって、言われても・・・」 「ふふ、碧のここはキスだけじゃ足りない、って言ってるんだけどな」 シモンは碧のスカートをめくり秘部をなで上げる。濡れた下着越しにふくらんだクリトリスが刺激される。 「あっ、いやぁ・・・」 ふるふると首をふる碧。しかし、その抵抗は本気ではない。 「嫌なのか?」 「あ・・・いや、じゃない・・・けど・・・」 「けど?」 「・・・・・・私と貴方は、敵同士だから・・・そんなことしちゃいけない・・・」 「・・・確かにな。で、どうする、碧?」 「・・・え・・・?」 「俺はお前の意思を尊重したい。・・・一応言っておくなら、今日ここで起きたことは、俺は誰にも言わない。お前の上司にも、俺の上司にも報告しない・・・。カーネリアの記憶も、後で消しておく。だから、お前が俺のことを好きなことも、俺とお前がキスをしたことも、そして・・・この後起こることも、全て俺とお前との間だけの秘密だ・・・どうする?」 碧はカーネリアをちらりと見る。すやすやと寝入っている・・・。確かに、ここで起こったことは誰にもばれないだろう・・・。けど・・・。 「・・・でも・・・」 「ヴァルキリーの使命か?」 碧はうつむいたままコクリとうなずく。 「・・・それは俺も同じだ。俺もネメシスの使命を果たさなかったら首が飛ぶ・・・。だからこうしよう。ここで互いに抱き合った後に、また互いが使命を果たすべきかどうかを改めて考えよう・・・。時間はある」 迷っている碧に、シモンは追い討ちをかける。 「・・・碧、俺のことが嫌いか?」 「そんなことありません!」 碧はきっぱりと言う。あまりに大きな声を出して、自分に赤面する碧。 「・・・でもな、俺は心配なんだ・・・碧が本気なのか。俺は、碧が俺のことを好きであることの、証拠が欲しい・・・碧、もし俺のことを愛しているのなら、さっきカーネリアがやってたことの続きをしてくれないか?・・・俺の大事なものを舐めてくれ」 さっきの、カーネリアの続き・・・。碧はシモンの下半身に目を向ける。隆起したモノが碧の顔に向かって存在を主張している。碧は膝をゆっくりかがめていく・・・そのモノをもっと近くで見たい、と思う。私の愛している人の大事なもの・・・、これを舐めていいんだ・・・碧はごくりと唾を飲んで、シモンのモノをそっと両手で包み込む。 手の中で温かく固いものが脈打っている。 「碧・・・俺に奉仕してくれるか?」 碧はシモンの顔を見上げる。大好きな人の顔。その人のモノを舐めてあげられる。 「私が舐めたら・・・嬉しい?」 「そりゃもちろん・・・」 「・・・舐めたら、私のこと、好きでいてくれる?」 「ああ、約束するよ・・・」 「じゃあ・・・私、舐めるね・・・」 先からはうっすらと透明な液が出ている・・・カウパーっいうんだったっけ・・・碧はちろっと舌を伸ばして、その透明な液をすくいとる。モノがぶるっと震える。碧はもっと大胆に、舌の平らな部分全体を使って、亀頭を舐め上げる。亀頭からカリへ、そしてサオへ・・・。さっきカーネリアがやっていたことを思い出しながら舌をせわしなく動かす。 「おお、凄いな。フェラ経験は豊富なのか?」 「ちゅぱ・・・ううん・・・あなたが初めて・・・」 「へぇ・・・優等生の癖に、随分とエッチの才能があるんだな・・・」 「嫌・・・そんなこといわないで・・・はむ・・・くちゅ・・・」 陶然とした表情で碧は口の中に肉棒を出し入れする。口の中全体を使って刺激しようとするが、なかなか難しい。 「・・・そうだな、碧、ちょっと口から出してくれ」 「じゅるっ・・・んふ・・・はぁ・・・」 碧の口からじゅるりと抜き出される棒。 「碧・・・お前の胸を使ってこいつをマッサージしてくれないか?」 「え・・・胸・・・?」 「そうだ・・・嫌か?」 碧は首をあわてて振る。 「ううん・・・違うの・・・ただ、ちょっと恥ずかしい・・・」 「そうか?チ○ポにむしゃぶりついていた女の子の台詞じゃないよなあ。それ・・・」 「そんなこと言われても・・・」 「碧、こっちを向いて。俺の目を見ろ・・・」 シモンが私のことを見る。優しい目だ。見てるだけで頭がかきまわされるような気がする・・・。 「碧、俺のことが好きなら、ご奉仕してくれ」 「・・・ずるい・・・そんな言い方・・・」 碧はブレザーとシャツを脱いだ。パンツと揃いのベージュのブラジャーが、豊かな胸を締めつけている。碧はホックを外すと、弾力のある、それでいて形崩れのしない胸が飛び出してくる。 「・・・すごいエッチな身体してるな、お前」 「そんなふうに言わないで・・・恥ずかしい・・・」 「でも、すごく綺麗だよ・・・碧」 「んあぁん・・・!」 しゃがみ込んだシモンがサーモンピンクの乳首を触ると、すぐに乳首が隆起する。 「いいのかなぁ・・・こんなエッチな身体、俺が独り占めにして・・・」 「・・・あなたにしてほしいの・・・あなた以外に触ってもらいたくないの・・・」 碧が熱っぽく潤んだ瞳でシモンに訴えかける。 「そうか・・・じゃあ、してくれ、碧」 「・・・はい・・・」 碧は、聞きかじった知識を総動員して、乳房の間にシモンのモノを挟み込み、両手で圧迫して刺激する。赤黒いシモンのモノがカウパーを滴らせながら碧の目の前でグラインドする。時折、碧がモノを舐めると、シモンが「うう」とうめく。・・・シモンが自分で感じてくれている、と思っただけで、碧は幸せの余り頭が真っ白になってしまう。 「・・・碧のおっぱい・・・柔らかいな・・・」 「・・・恥ずかしいから、あんまり見ないで・・・」 「とはいってもこんないい眺めそうそう無いぞ・・・ヴァルキリーが、俺の粗末なものをはさんで胸でしてくれるなんてなぁ・・・」 「あぁ・・・今は言わないで・・・今は・・・ただの碧でいさせて・・・」 碧が哀願するようにシモンに甘えた声で言う。 「うう、・・・もう限界だ・・・碧、口の中に入れて、俺のものを全部飲んでくれ」 「・・・はい・・・」 シモンのものを口一杯にほおばると、碧ははげしくグラインドする。ちゅぷ、くちゅ、ちゅぷちゅぷ・・・。 「うぅ・・・出る・・・!」 シモンがうめくと同時に、シモンの白濁液が碧の喉奥で放出される。 「あっ・・・あったかい・・・」 碧はうっとりとした顔でその液をごくりと飲み干す。 「・・・味はどうだ・・・碧・・・」 「うん・・・何か変な味・・・、あ、でも平気だから・・・」 碧は口元から溢れる精子を一生懸命指で舐めとろうする。 「じゃあ、碧、次はあっちに行こうか」 シモンはベッドを指差す。 もう、碧はシモンの言うことに逆らうことはできない。胸をはだけさせ、唇を舌で舐めながら、碧は顔を赤らめてうなずいた。 保健室には3つのベッドが並んでいる。一つは、さっきまで碧が寝ていたもの。もう一つにはカーネリアが紅い戦闘服のまま、すやすや眠っている。シモンは一番奥のベッドにのると壁に背をつけ胡座をかき、碧を手招きした。 「碧・・・こっちに来るんだ・・・」 碧がおずおずと近づく。 「ベッドの上に手をついてあっちを向いて四つん這いになれ・・・」 「う、うん・・・」 碧が上履きを脱いでベッドの上に乗る。キィとベッドがきしむ。四つん這いになってあっちを向くと、たわわな胸が重力に引かれ、お尻がシモンの方に突き出される格好になる。 「もっとお尻を上に上げろ・・・」 「あ・・・ごめんなさい・・・」 碧は上半身をベッドにくっつけて、お尻だけを高く上げた。スカートがめくれてシモンの眼前に下着に包まれた碧の陰部がさらされる。パンツの脇からは陰毛がはみでて、濡れたパンツ越しには陰部がぴっちりと浮かび上がっている。陰部の肉襞の凹凸の様子が布越しにわかる。 「随分と濡れてるな・・・そんなに俺にご奉仕できたのが嬉しかったのか・・・」 「・・・嫌・・・そんなこと言わないで・・・」 「ふふっ・・・お前はヴァルキリーなのにネメシスの男のモノを嬉しそうにほお張り、それで濡れたマ○コをその男の前で晒してるんだぞ・・・分かっているのか?」 「あぁ・・・そんな・・・私はただ・・・」 腰をくねらす碧。彼女の襞がさらに潤いを増していくのが下着越しにわかる。彼女が身体をくねらすと彼女の身体の下の乳房はひしゃげて、乳首がシーツに刺激される。それがさらに碧の頭の芯を蕩かす。シモンは鼻を近づけて碧の匂いを嗅ぐ。甘酸っぱい女の匂いがシモンの鼻腔をくすぐる。シモンは鼻先で碧の敏感な部分を刺激する。 「あぁ!!」 碧は身体を突っ張らせ、かえってシモンの鼻に自分の陰部をこすりつけてしまう。 「碧・・・あんまり大声を出すと、目の前のカーネリアが起きてしまうよ・・・」 「はぁ、はぁ・・・」 碧が髪の毛をかきあげて前を見ると、目の前にはカーネリアのあどけない寝顔がある。「ふふふ・・・カーネリアがこんなお前を見たらどういうかな・・・」 「はぁ・・・でも・・・カーネリアも・・・さっきあなたと・・・」 「・・・カーネリアは俺が人形にして奉仕させたからな・・・。言うなれば彼女の意思の無いところでやったのだから、まあ仕方ない、といえなくもない・・・。だが、お前は自分の意思でネメシスである俺に奉仕をした挙句、自分から痴態を晒しているんだぞ・・・。これは大きな違いだよな・・・」 「そ・・・それは・・・」 シモンが碧を言葉で嬲る。 「ヴァルキリーとして許されるのか?あ?」 シモンが人差し指を碧の陰部にめりこませる。じゅぷぷ、という音とともに指はさほどの抵抗感もなく入っていく。 「んんああ!」 「・・・どうなんだ・・・いけないことなのか・・・いいことなのか・・・」 「そんな・・・いまさら・・・ずるいよぅ・・・」 涙声になる碧。 「どっちだ?碧」 「・・・いけないことです・・・」 「そうだよな。碧はいけないことをしてるんだよな・・・、じゃあ俺の言うとおり繰り返せ・・・『正義のヴァルキリーの一員である私は、あろうことか悪のネメシスの男に自分からフェラチオをして、イッてしまいました。こんな私は悪い子です。おしおきをしてください』・・・さぁ、言え、碧・・・」 シモンは碧の膣に指を入れて刺激しながら命令する。碧は言われるままに繰り返す。 「んあぁ・・・正義の・・・ヴァルキリーであるわ、わたしは・・・あろうことかネメシスの・・・悪のネメシスの・・・男に、自分からフェラチオをして・・・イッてしまいました・・・んんっ・・・こんな私は・・・わるいこ・・・悪い子ですぅ・・・お、お仕置きを・・・してください・・・」 「よし・・・ならばお仕置きをしてやらないとな・・・じゃあ、これをお前の中に挿れるぞ・・・」 シモンは碧の下着を剥ぎ取る。白い臀部が剥き出しになり。淫臭にむせ返る秘部が外気に曝される。 「あ・・・」 ねっとりとした愛液が腿をつたってシーツを濡らす。 「・・・おいおい、おしおきなのに感じてどうするんだよ、碧・・・」 「・・・だって・・・私は・・・あなたが好きだから・・・」 「ヴァルキリーがネメシスの男を好きになるのは、許されるのか?」 「・・・許されません・・・」 「じゃあ、お前は許されないことばかりやってるんだなぁ・・・いけない子だなあ、碧」 「ああ・・・碧は悪い子です・・・、だから・・・おしおきしてください・・・挿れてください・・・」 腰をうねらす碧。四つん這いのまま顔をシモンの方に向けて、哀願する。その目からはヴァルキリーとしての気高さや理性は消えさり、雄を求める雌特有の淫靡な輝きしか無い。 「・・・じゃあ、お待ちかねのお仕置きだ。いくぞ、碧」 シモンは自分のモノをぬぷりと後ろから碧の穴に突き立てる。 「んんぁあああ!!」 焦らされた挙句、ようやく挿れてもらえた碧には、むしろ安堵の気持ちさえあった。 「どうだ。碧。気持ちいいか・・・?」 シモンはゆっくりグラインドする。 「あぁ・・・ふわぁ・・・はい・・・」 「・・・気持ちよかったらおしおきにならないだろう・・・」 「んん・・・ごめんなさい・・・でも・・・きもちいいよぅ・・・」 「そうか・・・俺も気持ちいいぞ・・・碧・・・碧のアソコはすごくきもちいいな・・・・・・」 「ふわ・・・う・・・うれしい・・・」 シモンは碧をあお向けにして正常位にする。胸をこねまわすと碧は「ふわ・・・はぁ・・・」と声にならない喘ぎ声をあげる。充血した乳首を弾く。碧は「んああ!」と叫び、弓なりに背筋を伸ばしてあたかもブリッジをするような体勢になる。グラインドがさらに小刻みになっていくと碧はうわごとのように「好き・・・好き・・・好き・・・」と繰り返す。 「いくぞ・・・いくぞ・・・碧・・・!」 「ああ・・・!好き。大好き!!!シモン!!!」 碧は絶頂に達し、シモンは碧の中で果てた。 「ふぅ・・・良かったぞ・・・碧・・・」 シモンは碧の横に座り、胸をゆっくりと揉む。乳首をつまんだり、こすったりする。そのたびに、さっきの快楽の余波がまだ残っている碧の頭には甘い痺れが走る。 「さて・・・残念だが、そろそろ時間だな・・・」 「え・・・」 時計を見ると、もう相当夜もふけている。これは早く帰らないとまずい・・・でも・・・碧はシモンを見た。別れたくない・・・、別れたら、もう二度とこんなことはできないような気がする・・・。 「・・・シモン・・・私、別れたくないよ」 碧が潤んだ目でシモンを見つめる。 「気持ちは俺も一緒だが、そうもいかないだろう?」 「・・・うん・・・」 「じゃあ、ここでのことは二人だけの秘密だ。絶対だぞ・・・いいな・・・」 「うん・・・」 「もししゃべったら、俺はお前のことを嫌いになるからな」 「わかった・・・絶対にしゃべらない・・・」 「あと、お前が俺を好きなことも秘密だぞ。俺がお前を好きなこともな。」 「うん・・・」 「じゃあ、次に逢うときは、お互い敵・味方だな・・・」 「・・・嫌だ・・・そんなの・・・」 碧がシモンの胸に顔を当ててむずがる。 「・・・大丈夫だ。お互い命の取り合いになることはない。今までだってそうだろう?ばれないように演技していけば大丈夫さ・・・。時々は、逢って、こうして抱き合おう・・・それでいいかい?」 「・・・はい・・・」 「俺に抱いてもらえないからって、浮気するなよ?」 「するわけないよ・・・私が好きなのは、永遠にシモンだけだから・・・」 「よし、いい子だな、碧は・・・」 シモンが碧の頬をなでてやる。碧は幸せそうにシモンの手に顔をすりつける。 「・・・少し聞きたいんだが、碧の上役・・・さっきの先生だな、ローズ、だったか」 「うん・・・」 碧が顔を曇らす。 「彼女はどれくらい強いんだ?」 「先生は・・・ローズ司令は、私たちとは桁違いに強いです・・・」 「そうか・・・、できれば戦いたくないな・・・」 それはおそらく叶わないだろうと、シモンは思っていた。まあカーネリアと碧−−ルピアがこちらの術中に堕ちている以上は、なんとかなるだろう・・・。 しかし、シモンにはまだやらねばならないことがあった。 「すまんが、碧。お前は先に帰っていろ」 「え?」 「ちょっとカーネリアは借りていく。今日中には帰すから心配するな。・・・お前はこいつの親御さんでも適当にごまかしてくれ」 「・・・カーネリアともするの?・・・」 碧の殺気走ったオーラを感じて、シモンは慌てて否定する。 「あー、違う違う。上司に今日までの戦果報告するだけだ。俺だってそんなに連投はできない。彼女に危害も与えないし、エッチもしないから大丈夫だ」 「そう・・・じゃあ・・・大丈夫だね」 ちょっとほっとした顔をする碧。もっとホッとするシモン。・・・女は怖い・・・。 「じゃあ、頼んだ。あとこの部屋の後始末もすまんが頼む・・・エッチの痕跡があるとまずいからな」 シモンはいくつかの指示を碧にした後、カーネリアとともにアジトへの帰路についた。
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