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素人作家の向上心とFC2と
◆素人作家の向上心とFC2と
今、私のなかでFC2が面白くなくなってきている。
理由は、いくつか。
ひとつは、かなり前から荒らし対策の要望が多くの人から何度も出されているにも関わらず、全く対応がなされていない点である。
荒らしにあっていない書き手まで、そのせいでFC2を去っている。
完全な撤退ではないものの、本拠地を他の小説サイトに移してしまった人が、どうも多いようなのだ。
過去の作品は読者のために置いたままにしてくれているようだが、なんとなく淋しい気がすることも確かである。
ウェブ・ページのインターフェースやユーザビリティ(カタ仮名続きですみません。「ページの見やすさや使いやすさ」みたいな意味です)は、FC2は高いと思う。
しかし、長所ばかりとは言えない。
「ポ○クリ」は、ウェブ・ページそのものをスマホ対応にしてあるため、システム自体が比較的シンプルで、サーバの容量も技術者の手間も少なくて済む。
FC2の場合、ウェブ・ページにはパソコン・ユーザ用のインターフェースとスマホ・ユーザ用のインタフェースがあり、さらにはスマホ閲覧専用アプリまで配布されている。
製作にかかった費用やメンテナンスの手間、人員、人件費はポ○クリの数倍と予想される。
まぁ、その分、FC2あらゆるところに広告が入るようになっているので、企業を大きくしたい場合には有効な経営戦略だとは思う。
「小○家になろう」は、スマホ対策を全くやっていないようだ。
(※対応してました。失礼しました。インターフェースがよくないので、てっきり対応してないんだと思ってしまいました。)
その分の手間とコストを、出版社とタイアップすることでコンテストなどを行ない、ユーザの執筆意欲の増進に向けている感じだ。
もちろん、企業は様々だ。
ユーザ志向で躍進を狙う企業もあれば、広告収入第一主義のところもあって当然だと思う。
つまり、もしかするとFC2は、ユーザにとってのメリットがあまり大きくないサイトなのかもしれない、というようなことを考えてしまったのだ。
(閲覧のみのスマホ・ユーザにとっては、間違いなくFC2はベストです!)
もちろん、それぞれ事情はあるだろうし、経営戦略が異なるのは当然である。
ただし、ユーザにも選択する権利があり、FC2を使い続けるか否かは自由である。
荒らし対策の要望のなかには、システムの大幅な変更、全面的な再構築が必要なものもある。
しかし、私が提案したもののように、十五分程度で変更可能なものもある。
もちろん、組織である以上、会議やなんかに諮る必要はあるだろうが、時間も人件費もほとんどかからない対策を何故いつまでもとらないのか?という疑問が、どうしても残ってしまう。
ふたつめの理由は、「書くこと」についてである。
私は今、いわゆるFC2病にかかっており、数日前にそのことを自覚した。
作品を発表し続けなければならない、読者に忘れられたくない、という病気である。
読者数をアップしなければ!という強迫観念にもとり憑かれかけている。
私がこれまで、短編ばかりとはいえ比較的短期間に次々と作品を発表できたのは、数年前から書きためてきた作品があるからだ。
これまでは、それらを仕上げ、最終チェックだけしてFC2で発表すればよかった。
しかし、掌編なら時には一日程度で書き上げられるようになり、長編…とまではいかないにしろ中編に近い長さのものを書き始めてみて考えたのは、このままだと熟成していない作品、推敲が不充分な作品を公開してしまうだろうという危惧だった。
勇気をもって、半年に一作でいいから、もっと品質を高い作品を発表することが私にとって必要なことではないか?と考えたのだ。
書くことには責任が伴うし、私が書く一部の作品は強烈なメッセージ性を持っている。
そういったメッセージを発信するために小説を書き始めたのだから、そこをないがしろにしては本末転倒だと思ったのだ。
しょせん素人作家なのだから…という考え方もできるが、素人の書いた一文が世界を変える可能性もゼロではない。
やはり、書くことには慎重であるべきだろう。
また、素人のわきまえは必要だが、素人であることに甘えてしまうのも、今はまだ嫌だ。
向上心は捨てたくない。
実験的な作品やたあいもない掌編は今後もFC2で発表していくが、もう少し賢い書き手になりたい…というのが、今の気持ちだ。
ウルトラマンならぬ「ゆんでれマン(?)」には書くことの使命があるし、虚栄心の虜にはなりたくない。
掌編とはいえ、ようやくSFが書けるようになった今、特にそう感じる。
追伸:
本文は、私の決意ではなく、理想です。誘惑に負けてしまう可能性も大いにあります。ウェブ上でパブリッシュすること自体が悪いとは思わないけど、発表することが強迫的になるのは避けたいです。
今、私のなかでFC2が面白くなくなってきている。
理由は、いくつか。
ひとつは、かなり前から荒らし対策の要望が多くの人から何度も出されているにも関わらず、全く対応がなされていない点である。
荒らしにあっていない書き手まで、そのせいでFC2を去っている。
完全な撤退ではないものの、本拠地を他の小説サイトに移してしまった人が、どうも多いようなのだ。
過去の作品は読者のために置いたままにしてくれているようだが、なんとなく淋しい気がすることも確かである。
ウェブ・ページのインターフェースやユーザビリティ(カタ仮名続きですみません。「ページの見やすさや使いやすさ」みたいな意味です)は、FC2は高いと思う。
しかし、長所ばかりとは言えない。
「ポ○クリ」は、ウェブ・ページそのものをスマホ対応にしてあるため、システム自体が比較的シンプルで、サーバの容量も技術者の手間も少なくて済む。
FC2の場合、ウェブ・ページにはパソコン・ユーザ用のインターフェースとスマホ・ユーザ用のインタフェースがあり、さらにはスマホ閲覧専用アプリまで配布されている。
製作にかかった費用やメンテナンスの手間、人員、人件費はポ○クリの数倍と予想される。
まぁ、その分、FC2あらゆるところに広告が入るようになっているので、企業を大きくしたい場合には有効な経営戦略だとは思う。
「小○家になろう」は、スマホ対策を全くやっていないようだ。
(※対応してました。失礼しました。インターフェースがよくないので、てっきり対応してないんだと思ってしまいました。)
その分の手間とコストを、出版社とタイアップすることでコンテストなどを行ない、ユーザの執筆意欲の増進に向けている感じだ。
もちろん、企業は様々だ。
ユーザ志向で躍進を狙う企業もあれば、広告収入第一主義のところもあって当然だと思う。
つまり、もしかするとFC2は、ユーザにとってのメリットがあまり大きくないサイトなのかもしれない、というようなことを考えてしまったのだ。
(閲覧のみのスマホ・ユーザにとっては、間違いなくFC2はベストです!)
もちろん、それぞれ事情はあるだろうし、経営戦略が異なるのは当然である。
ただし、ユーザにも選択する権利があり、FC2を使い続けるか否かは自由である。
荒らし対策の要望のなかには、システムの大幅な変更、全面的な再構築が必要なものもある。
しかし、私が提案したもののように、十五分程度で変更可能なものもある。
もちろん、組織である以上、会議やなんかに諮る必要はあるだろうが、時間も人件費もほとんどかからない対策を何故いつまでもとらないのか?という疑問が、どうしても残ってしまう。
ふたつめの理由は、「書くこと」についてである。
私は今、いわゆるFC2病にかかっており、数日前にそのことを自覚した。
作品を発表し続けなければならない、読者に忘れられたくない、という病気である。
読者数をアップしなければ!という強迫観念にもとり憑かれかけている。
私がこれまで、短編ばかりとはいえ比較的短期間に次々と作品を発表できたのは、数年前から書きためてきた作品があるからだ。
これまでは、それらを仕上げ、最終チェックだけしてFC2で発表すればよかった。
しかし、掌編なら時には一日程度で書き上げられるようになり、長編…とまではいかないにしろ中編に近い長さのものを書き始めてみて考えたのは、このままだと熟成していない作品、推敲が不充分な作品を公開してしまうだろうという危惧だった。
勇気をもって、半年に一作でいいから、もっと品質を高い作品を発表することが私にとって必要なことではないか?と考えたのだ。
書くことには責任が伴うし、私が書く一部の作品は強烈なメッセージ性を持っている。
そういったメッセージを発信するために小説を書き始めたのだから、そこをないがしろにしては本末転倒だと思ったのだ。
しょせん素人作家なのだから…という考え方もできるが、素人の書いた一文が世界を変える可能性もゼロではない。
やはり、書くことには慎重であるべきだろう。
また、素人のわきまえは必要だが、素人であることに甘えてしまうのも、今はまだ嫌だ。
向上心は捨てたくない。
実験的な作品やたあいもない掌編は今後もFC2で発表していくが、もう少し賢い書き手になりたい…というのが、今の気持ちだ。
ウルトラマンならぬ「ゆんでれマン(?)」には書くことの使命があるし、虚栄心の虜にはなりたくない。
掌編とはいえ、ようやくSFが書けるようになった今、特にそう感じる。
追伸:
本文は、私の決意ではなく、理想です。誘惑に負けてしまう可能性も大いにあります。ウェブ上でパブリッシュすること自体が悪いとは思わないけど、発表することが強迫的になるのは避けたいです。
更新日:2013-06-02 15:32:37