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創造するということ

◆創造するということ

長いあいだ小説が書きたいとは思ってきが、小説のストーリーらしきものが頭に浮かぶようになったのは、ほんの数年前からである。

なので、「創造」というのがどのようになされるのかについては、ずっと興味があった。

とりあえずアイディアも浮かぶようにはなったが、まだまだ不可解な部分は多い。

…と思っていたら先日、図書館で非常に参考になる雑誌記事を見つけた。

難解な概念なので上手く伝えられるかどうかわからないが、まとめてみたい。

正確に知りたい方は、日経サイエンス(二〇一三年六月号)をご覧ください。

この記事によると、どうやら大多数の人は、とりあえず自分の身にとって大事な情報だけを取り入れながら生活しているらしい。

目から取り入れる情報もあれば、耳から入ってくる情報もある。

人間は、それらの中から自分にとって直接的には害とならない情報を、どうやら無視しているらしいのだ。

脳には、そういった精神的なフィルターが存在し、外部の全ての情報が頭の中に入ってこないようにしているのが一般的。

で、こういう状態を「認知的脱抑制」と言うそうです。

人間の脳の中には、過去の色々なものが記録されているわけですが、外からの情報を理解するためには、既に有している知識を使う必要があります。

しかし、無意識の奥深くに保存されている知識やイメージのほとんどは、認知的なフィルターのおかげで、勝手には意識の上に上ってこないそうです。

(こういうのを、「潜在抑制」と呼ぶらしい)

そして、こういったフィルター機能が低下している状態が、統合失調症という精神疾患みたいです。

(統合失調症というのは、自身の内側にあるイメージやなんかが、外からの無関係の刺激に反応して、何でもかんでも意識化に上ってくる…という病気のようです)

この「統合失調症」って、すごい創造力やひらめきを示すこともあるらしく、芸術家とか理数工学系の研究者なんかにも、そういった傾向の強い人が沢山いるみたく記事には書いてありました。

小説を書いている人のすべてが統合失調症的な傾向を持っているなどという気は、全くありません。

ただ、何となく納得できたというか、こういったフィルターを無意識もしくは意識的に上手く開けたり閉めたり(?)することが、創造的な作業を成し遂げるということなのかも?と感じました。

私なりの大まかな解釈なので、わかりにくかったらスミマセン。

更新日:2013-05-09 10:50:25