【広部憲太郎】14日に告示された東京都議選で、一部の候補者がNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」のテーマ曲を無断で選挙カーから流していたことが分かった。日本音楽著作権協会(JASRAC)によると、作曲者の許可を得ずに使えば、著作権法に違反するという。
ある候補者の陣営は告示日前の政治活動中から使い、14日も選挙カーで流した。陣営関係者は「名前だけを連呼すると嫌がられるので、聞きやすい曲を選んだ。商用ではないので大丈夫だと思っていた」と釈明。外部から指摘を受け、告示日のうちに使うのをやめた。
別の候補の陣営でも5月末、スタッフが政治活動中に車から流してしまった。陣営は「明らかに法に触れるので、気づいた時点ですぐにやめさせた。作曲者の方には申し訳ない」。
JASRACの広報は「選挙活動で音楽が流れれば、作曲家らがその政治家を支持しているととられかねない」とも指摘する。
作曲者の大友良英さんは自身のブログで「私は一切関係ありません。流行の音楽を利用するような選挙活動はやめてほしい」と書き込んでいる。
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朝日新聞社会部