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ヒーローとヒロインにかかる制約

◆ヒーローとヒロインにかかる制約

以前にも本作に書いたが、「ベストセラー小説の書き方」という本がある。

アメリカのエンターテイメント作家・ディーン・クーンツが書いたものだ。

四年ほど前に小説を書き始めた際、この本を読んで作成したヒーローとヒロインに関するメモが出てきた。

参考になるのかどうかわからないが、公開してみたい。

(若干、私の解釈がはいっています。その点、ご了解ください)

あるべきヒーロー・ヒロイン像:

・高潔で、善悪の区別ができる人物であること。

・例え正当防衛等であっても、殺人(や違法行為)には深い罪悪感を持つ人間であること。

・有能であり、静かで地味な勇気を持っていること。

・謙虚であり、ユーモア感覚を備えていること。
(日本の場合、必ずしもユーモア感覚は必須ではないかもしれません)

・聖人君子ではないこと。

・ある程度の不完全さを有していること。

…だそうです。

(コヤマくんとか、シロくんとか、ドンピシャリ!)←なんのことかわからない人、ごめんなさい。

ショートショートやごく短い短編、コメディや風刺作品にはあてはまらないと思うが、さすがプロ!なかなか上手いこと言うなぁ、と。

クーンツによると、「悪人は自由に書けるが、ヒーローやヒロインにはこういった制約があるためワンパターンになりがち」だそうです。

確かに、言えてる。


追記:

書き終ってから気付いたが、ヒーローとヒロインにかかる制約を忠実に守っていたとしても、作者が異なればヒーロー・ヒロイン像は異なる。

恐らく、ひとりの作家が次々と作品を書き続ける場合の、アドバイスなのだろう。

似たヒーローばかりでは面白くないが、かといって多くの人を死なせておきながら軽い罪悪感しか感じないヒーローというのも困る。

小説を書くというのは、本当に難しい。

更新日:2013-05-01 13:30:12