ゆるしには、「許し」と言う意味もあります。「許可」です。つまり、物事を始めて良いかどうかを認めると言うことです。例えば、遊園地に出かけて行ったと考えてみましょう。ジェットコースターなど危険を伴う乗り物には、10歳以下の子どもは乗ることができません。「許可」されていないのです。お酒を飲んで良いのは20歳からです。20歳になると飲酒を「許可」されるのです。
ゆるしには、「赦し」との意味もあります。赦しは、許可ではありません。相手を受け入れることです。キリスト教に基づいた考え方です。聖書によると、イエス・キリストは「罪を犯した人を何度でも赦しなさい。」と述べています。つまり、1度ならず2度以上も人の道に反した行為をしてしまった人も、受け入れるのです。その人の犯した罪ごと受け止めるのです。
ゆるしには、「許し」と「赦し」があります。許可を意味する「許し」と、受け止めることを意味する赦しの間にはどんな違いがあるのでしょうか。まず、許しは、行為や行動がとられる前の話です。何かを始める前に、行って良いかどうかを認めています。一方赦しは、行為や行動が行われた後の話ですね。すでに起こってしまった出来事や犯してしまった罪、起こしてしまった行為を受け止めています。ある行為のどの時点を話題にしているかによって、ゆるしには2つの意味があります。
人間が自分の犯した罪に気づき、赦しを求めたいと考える時、キリスト教を信じるようになる人も多いのです。聖書の中には、ゆるしの中でも「赦し」について、多くの記述があります。どんな大罪でも、罪を繰り返した場合でも、自分自身が改心できたのなら、神から「赦し」を得られると聖書には書かれています。