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【プロ野球】

内海100勝 4度勝てずやっと到達

2013年6月17日 紙面から

◇巨人11−3ソフトバンク

ソフトバンク−巨人先発して100勝目を挙げた巨人の内海=ヤフオクドームで(北田美和子撮影)

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 巨人が4連勝。内海は9回に2点を失ったが、3失点で今季初完投。約1カ月ぶりの5勝目は、通算100勝目となった。打線は1回、坂本の適時打などで2点。2回に4点を奪い、中盤以降も加点した。ソフトバンクは3位転落。

 最後は切れを取り戻した真っすぐだった。山崎のバットが空を切ると、31歳の顔に安心しきった笑みが浮かんだ。「ホッとしてます。今日が最後、がけっぷちのつもりで投げました」。10安打3失点。巨人・内海が今季初完投で5勝目を飾り、史上131人目の通算100勝を達成した。

 エースは追い込まれていた。5月12日のDeNA戦(ハードオフ新潟)で99勝目をあげた以後4試合勝ち星なし。4戦合計で20失点。通過点のはずの100勝が、みるみる高いハードルになっていった。「どこまでこの壁にぶつかっていけばいいんだと。申し訳ない、申し訳ない、申し訳ない。そればっかりで精神的にヤバかった」。本人が「ヤケ酒のオンパレードです」と振り返るほどダメージは大きかった。

 大阪遠征中には阿部と話し合いを持ち「右打者の内を突いていこう」と決めた。この日はペーニャから内角直球で2つの見逃し三振を奪うなど、持ち前のクロスファイアが復活した。

 1年目の2004年、自由枠入団選手として即戦力の期待を背負いながら、未勝利に終わった。同年5月に祖母の晴子さんが81歳で死去。初勝利を見せられなかったことが大きな心残りとなっていた。それも原動力に変え、100個の白星を積み上げた。「まさか僕が100勝できると思わなかったけど、あと100勝てるようにがんばりたい」。エース左腕は次の夢を見据えた。(臼杵秀之)

 

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