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NY株ついに暴落か!

2013年6月13日

米国株がいよいよ危ないのではないかと思われる。

4月ごろから相場が崩れると考えていたが、間違いであった。

しかし、いずれにせよ大崩れすると見ていたが、ちょうど日本株の崩れに、歩調を合わせて崩れる形になりつつあるように見える。

目先1週間~10日程度は戻り相場をやるように見えるが、そのあとは壊れるように見える。

夏至に向けて若干戻るが夏至というのは、太陽の光が最大になる時点で、これからは陰の勢力がどんどん増えてくるというタイミングなので夏至高値というのは縁起が良くない。

2007年の夏至6月22日はドル・円の天井124円14銭を付けた日であり、その後4年半で75円までの円高になる起点であった。

NY ダウのチャートを見ると年足で1932年7月の大恐慌安値40ドルに、ペンタゴン5,900プラス3,600のダブルペンタゴンにさらに5,900ドルを加えると15,400ドルはその頂点となっている。この方式は日本株の日経225の天井38,957円も同じように天井として計算される。38,500×4は154,000となり3,850×4は15,400となっている。

ということで1,540とか15,400とかいう数字は天井になりやすいレベルである。

38,957円は天井として20年以上君臨している。この15,400ドルが数年単位の高値であったこととなるかもしれない。

それよりも大恐慌安値からの81年目(162÷2)の日柄で15,400ドルの高値となると怖いほど大天井の条件がそろっている。

アベノミクスにしてみれば、米国株という直接関係ないところからボールが飛んできて、大被害を受けるということになりそうだ。

NY株急落のリスクを年初から申し上げてきたが、いよいよ累卵の危うきにある。



若林栄四氏 最新インタビュー「フライングバックジャパン18」を公開しました

2013年6月13日

こんにちは。トレトレスタッフです。

若林先生最新インタビュー「Flying Back JAPAN! 18」を公開しました。 

今回は
・ ドル円、次のターニングポイントは夏至
・ 2014年問題は来るのか?要因は何か?
・ 日本株は?ユーロは?
・ では今後投資するなら何がいい?


などについてお話を伺っています。

下記リンク先よりインタビュー記事をご覧にいただけます。

若林栄四「 Flyng Back JAPAN! 018」



「日銀金融緩和策は歓迎されたが、そろそろ米国株は...」

2013年4月12日

最後のグッドニュースと申し上げた日銀政策会合による金融緩和策は、材料出尽くしどころか、株、ドル・円とも大ラリーで歓迎した。
トレンドの強さを示した形である。
日経平均も3月21日の高値12,650円が天井とみていたが、まだ上値をやる構えである。

一方で米国株は段々頭が重くなっているように見える。
WSJ の記事で面白かったのは、ダウジョーンズ・トランスポーテイション(輸送)の指標に注目するもので、この指標がもう上がれなくなってきていると指摘している。
今までも株安を先導するのはこのダウジョーンズ・トランスポーテイションだったことが多い。

ここにはフェデックス、UPS といったデリバリーサービスの会社が含まれており、これらの会社のサービスする物流の数字が上がらないというのがこのセクターの株価がさえない原因だそうだ。

そういえばSP500 も4月2日に1,576の史上最高値に後3ポイントにまで迫ったが、翌日には売り落とされて、また高値挑戦へのやり直しに入っている。
この記事を書いている横で、ブルンバーグ・テレビでPIMCO のCEO( 債券の帝王と呼ばれている)のビル・グロスが株はデフェンシブ(防御)な投資が正解と語っている。弱気の見解である。
強弱観が対立している。
4年サイクルのルールを信じるならば、弱気が正解である。

果たしてどうか。



若林栄四氏 最新インタビュー「フライングバックジャパン17」を公開しました

2013年3月25日

こんにちは。トレトレスタッフです。

若林先生最新インタビュー「Flying Back JAPAN! 17」を公開しました。 

今回は
・ 今後一番の震源地とされる欧州、ユーロの行方は?
・ アベノミクスの象徴である円安は今後も続くのか?
・ 米国株の下落から始まる大混乱
・ 豪ドルの利食い時とは…
・ 儲け損なう事に対しての恐怖に打ち勝つ
・ 金価格はどうなる?

などについてお話を伺っています。

下記リンク先よりインタビュー記事をご覧にいただけます。

若林栄四「 Flyng Back JAPAN! 017」



儲け損なう事に対しての恐怖

2013年3月 8日

いよいよドル/円が95円を超えてきた。株価も12,000円を超えてきた。

世の中は一気に明るくなり、出版界もこれから雪崩を打って相場先行きの本が発行されるらしい。

いかに巨大なエネルギーがたまっていたかということである。

このたまったエネルギーというのは、ふたを開けてみないとどれくらい溜まっていたかがわからないものである。正直言って、一気にここまでの相場になるとは考えていなかった。

長期的に見て円安、株高を見ていたが、このアベノミクス・フィーバーは予想できなかった。

20年間の憾みが一気に噴出しているイメージである。
さはさりながら、為替も、株も相場であるから一つの相場で走れる距離には限界がある。

今までのドル高の動きに乗れなかった人たちが焦ってきていることは確かである。

相場は必ず一度落ちるはずだから、その落ちたところを買いましょうというのが筆者のアドバイスだが、最近の質問は、相場が落ちないでそのまま上昇を続けることはないでしょうかという儲けそこなう恐怖に基づくものが増えているような気がする。

相場の本質は恐怖と欲望のゲームであるから、ポジションをとってから損する恐怖に苛まれるというのはわかるが、ポジションをとる前に恐怖が支配するのはおかしくはないだろうか。

逆説的にいえばそのような儲けそこなう恐怖を原動力とするポジションテーキングが増えてくれば、相場は天井が近いということなのだろう。

相場はひたすら忍耐であるが、特に入口は忍耐である。
十分待って、正しいポイントで相場に入ることができれば、90%は成功である。
今は待ちの時間帯だろう。



円安もそろそろ踊り場

2013年2月 8日

予想通り米国の株が落ち始めた。

今年は大恐慌の安値1932年7月の40ドルからの81年(162÷2)の節目の年であり、米国株は大きく売られるのではないかと考えている。

それに伴って、はしゃぎすぎたドル・円相場ももう少しまともな相場になるのではないか。もちろん長い目で見る円安トレンドはまだ始まったばかりである。

かといって何せ爆騰したドルなので、ドルをしっかり買えている人がいない。押したところは押し目買いが入り戻り高を演じるといったパターンで一気にドルが下落するとは思えない。

上下動を繰り返しながら、長い時間をかけて調整する局面になるのではないか。もちろん94円が目先の天井であったことはまだ確認できないが、天井圏であったことは間違いないだろう。

とりあえず数週間単位での修正が入る可能性が高い。

一般論でいくとこれだけの上げをやったマーケットは、いったん天井をみるとABC調整が入ることが多い。
まず天井から最初のA波が下げをやり、いったん底を見て今度はB波の戻り高トライ(ふつうは天井に届かない)、その後もう一度C波の下げをやりその底が調整の最安値となる。

一応エリオット波動の常識では以上である。

なおA,波はさらに3波ないしは5波に細かく分かれ、B波は3波、C波は5波で構成されるというのがエリオット波動の常識だがどうか。

C波の底値がいくらになるかは分からないが5月あるいは6月といったところがその日柄だろう。



パリの街に立てばユーロの息遣いを感じられる

2013年1月10日

1月3日にNYに帰ってきた。クリスマスからロンドンとパリへ出かけていた。

やはりパリは世界最高の街である。
40分並んでオルセーに入ることができたが、これも世界最高峰の圧倒的な迫力と点数である。

あまり好きでないルノワールの点数が比較的少なかったので良かった。
ふつうはなかなか見られないマネの切れ味のよい人物画は素晴らしい。

人物画といえばセザンヌ、デガも好きだ。ロートレックは天才である。

風景画ではシスレーの数が多くどれも素晴らしい安定感である。ゴッホみたいに危なかしい画はない。(ゴッホは明らかに遠近法を外している)ゴッホぐらいになると不安定な絵も味があるということになるのだろうか。ゴッホは夜の絵が素晴らしかった。

ということで3時間ぐらいがあっという間に経ってしまうオルセーであった。

パリで気がついたことは3年前に来た時に比べて圧倒的にホームレスの数が増えていることである。南欧州の問題にかまけているうちに、北欧州にまで不景気が及び始めているということだろう。

地下鉄の通路にもたくさんホームレスが寝ており、世界最高の街も形無しである。

今年はユーロ危機の問題は片付くかもしれないが、ユーロ景気のほうは大変で、それでユーロが売られることになるのではないだろうか。

ユーロ危機一服でユーロ高ではなく、ソブリン問題は終わったが、景気問題でユーロ安ドル高が進行するのではないかとみている。



閑話休題 「米国大統領選のその後」

2012年12月13日

日本は選挙のシーズンである。
アメリカは選挙が終わって、財政の崖のシーズンである。
オバマ大統領は2010年の中間選挙で下院が共和党多数となったことから、過去2回共和党下院に降伏している。

一つはオバマの2008年の選挙公約であったブッシュ減税の2010年末の失効を、景気対策のためという下院に引きずられて屈辱的な敗北を喫し、減税延長を余儀なくされたことである。
もう一つは2011年8月に、連邦債務シーリングの引き上げを下院が承諾する代わり、大幅な歳出削減、今後10年間で4兆ドルの財政改善を呑まされた。

この2度の敗北はオバマの喧嘩下手なところを付け入られたわけである。
オバマはどちらかというと性善説で相手も大人の対応でくるだろうと構えていたところ、実は相手は悪ガキだったということで、譲らされてしまった。

今度は3度目のショウダウン(対決)である。
オバマは今度、はじめから悪ガキ相手の作戦でくるはずである。
徹底的に譲らない形、すなわち25万ドル以上の所得層の増税だけは絶対に譲らない姿勢をとるだろう。今共和党が言っている税控除を縮小することによる歳入増はオバマの中では到底受け入れられない。金持ち増税が大事なのである。

今オバマが持っている梃子はこのまま減税を失効させると、中間層も増税となり。共和党は金持ちの利益を擁護するために、中間層から貧困層まで増税に引きずり込んだ政党というレッテルを張ることができる。もう一つの梃子はこのまま両党が合意に達しないと、自動的に1兆ドルの歳出削減が発動され、その中で共和党が最もダメージを受ける軍事費の削減が6000億ドルに達するといわれていることである。共和党は、軍事費は歳出削減の範疇に入らない聖域であると考えていた。2011年8月の債務シーリングの協議の合意にこの条項(軍事費を聖域としない)を滑り込ませた民主党はスマートだった。共和党は2010年の中間選挙の圧勝でおごり高ぶり、2012年の選挙も圧勝と考えていたので、どうせその程度の条項を入れても2012年の選挙で上下院、ホワイトハウスを制すれば結果的に無視できると考えたようだ。

今のオバマの作戦はとりあえず中間層以下のブッシュ減税の延長である。金持ち増税は次の段階で協議するという作戦である。
共和党は中間層以下と富裕層を切り離した減税延長はどうしても受けられないと言っている。
今のところ民主党優勢である。

問題は来年2月ごろに再び連邦債務シーリングの増額が必要になることである。
これは議会の承認を要するので、共和党はこれを人質にどの程度まで。選挙民の集団意志を無視できるか。共和党もその梃子の使いながらの抵抗戦術である。

まず危機的な状況になるまで、どちらも瞬きしないだろう。

せっかくここ数週間は米国株が持ち直してきているのに、これらの要因が確実にマーケットにも影響を及ぼすと見られている、米国株の今後も要注意である。



閑話休題(2012.11.16)

2012年11月16日

ドル/円はようやく81円台に乗せてきた。

ことに2月に76円できれいに底を打ち立ち上がりそうになったが、立ち上がれず、また77円台まで下落するなど相場が弱いような顔をしながら徐々に底を固めている。

いわゆるソーサーボトム、紅茶茶碗のソーサーのように底がなだらかに湾曲する形での底打ちである。

丸善に行ってみたが、やはりまだ懲りずになぜ円高になるかという本がたくさん出ている。
特にミスター円のものはひどい。彼の本が3種類ぐらい並べてあったが、粗製乱造の憾みはぬぐえない。

2007年の124円からの円高局面でドル安値が一年以上更新されなかったのは今回が初めてである。昨年10月31日の底値75円53銭は更新されていないのである。

其れを言うならば“どうして1年以上円高が更新できないのか?”であろう。

人間の錯覚は恐ろしい。ちっとも円高になっていないのである。
円安にもなっていないが、円高にもなっていない。

さて来年前半は80-85円ぐらいだろう。85-6円レベルがなぜ強いレジスタンスかというと1998年8月の高値147円62銭から61円80銭(61.8は黄金分割)引くと85円82銭、2007年6月の高値124円14銭から38円20銭(38.2は61.8の補数)引くと85円94銭と黄金分割の横レジスタンスが凄いのだ。

この85-6円を抜いてくるのは来年7-8月ぐらいからだろう。そこからは猛烈なバーティカル(垂直)マーケットになりそうだ。



若林栄四講演会のお知らせ

2012年11月15日

こんにちは、トレトレスタッフです。

若林先生の年内最後となる定期講演会が決定いたしましたのでご案内いたします。

【内容】
2012年央に日米欧が揃って大規模な追加金融緩和策を実施、ここに来て米経済にも漸く明るい兆しが見え始めています。米国では間もなく新大統領も選出され、懸案となっている財政の崖に直面します。一方で、欧州危機は最悪期を脱したものの、財政健全化と成長回復の道程はまだまだ厳しく、また、中国を中心とする新興国の景気も足取りの重い状態が続いています。薄明かりの米国経済が世界経済の牽引役になれるのか気に掛かるところです。為替市場では日米金利差やファンダメンタルズ格差を反映してドル/円が再び80円台に乗せて来ました。この動きが本格的なドル上昇に繋がるのか?株式市場は再び上昇するのか?金相場の行方は?2012年も余すところ二ヶ月弱。若林栄四が為替相場を中心に金利、株、金相場について大きな転換が予想される2013年の展望についてお話します。

【日時】
2012年12月13日(木)
受付時間: 午後13時00分~午後13時30分
講演時間: 午後13時30分~午後15時30分(質疑応答を含む)

【場所】
KKRホテル東京『瑞宝の間』
東京都千代田区大手町1-4-1 Tel:03-3287-2921(代表)

講演会の詳細につきましては、こちらよりご確認ください。

そして、今回、講演会の開催を記念いたしましてトレトレ会員様を特別価格にてご招待いたします。
参加費やお申込方法についてはこちらよりご確認ください
※定員に達した時点で締め切らせて頂きますので予めご了承ください。