岩手のニュース
出荷自粛解除、「気仙茶」初摘み 陸前高田
 | 「気仙茶の会」会員や学生たちが行った気仙茶の初摘み |
|
福島第1原発事故による出荷自粛が14日に解除された「気仙茶」の茶摘みが16日、岩手県陸前高田市で行われた。 同市米崎町の茶畑で行われた初摘みには、「北限の茶を守る気仙茶の会」(菊池司会長)のメンバーや、同市でボランティア活動を続ける龍谷大(京都市)の学生ら約20人が参加。ほどよく開き始めた葉を一枚ずつ丁寧に摘み取った。 「北限の茶」とされる気仙茶は、10年ほど前まで多くの農家が栽培、出荷していたが、採算性が悪化したことから、近年は自家消費だけになっていた。原発事故後は市内の茶畑の葉から国の基準値(1キログラム当たり10ベクレル)を超える放射性セシウムが検出され、地元の人も飲むことができなくなっていた。 気仙茶の会は昨年7月、北限の茶の存続を願う地元農家や岩手県内の茶販売店の関係者が結成。収穫が見込めない中でも、剪定(せんてい)などを行い、出荷自粛の解除に備えていた。 気仙茶は約300年前に京都から持ち込まれたとされ、独特の深い渋みが特徴。摘み取った茶は市内の工場で製茶し、会のメンバーらで味わうことにしている。 菊池会長は「飲めるのは3年ぶりで楽しみ。来年はもっと収穫量を増やしたい」と話している。
2013年06月17日月曜日
- Ads by Google
- 岩手

△先頭に戻る
|
|