'13/6/17
建設中止のマリーナ暫定活用
広島市は、建設中止が決まった太田川放水路河口のプレジャーボート係留施設「太田川河川マリーナ」(西区)の設備を、カヌーなど水上スポーツの基地として暫定活用する。対岸の広島県営広島西飛行場跡地(西区)の具体的な活用策が固まるまでの措置。17日から、カヌー教室や川巡りツアーを運営する事業者を募る。
国と市が計画したマリーナは放水路河口の西岸にあり、敷地は約5400平方メートル。ボートが出入りするための放水路に通じる水面とスロープなどが完成している。昨年1月に建設中止が決まった。
市は昨年10月、国や県、市民グループと活用策を意見交換。放水路でカヌーを楽しむイベントや体験会などを期待する声が出た。
一方、西飛行場跡地の活用で市と県はことし5月、広域防災▽スポーツ・レクリエーション▽新たな産業―の三つの機能を柱とするビジョンをまとめた。具体的な整備内容や着手時期を決めるのはこれから。対岸のマリーナについても連動した活用を想定する。
市河川課は「跡地整備の詳細が決まるまで、マリーナは市民に親水空間として楽しんでほしい」とする。
【写真説明】太田川放水路河口の西岸にある太田川河川マリーナ(手前)。対岸には広島西飛行場の跡地