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'13/6/17

団地の「地区計画」見直しへ



 廿日市市は、団地の住宅間や道路との間隔などを定めた「地区計画」を見直す方針を固めた。建物の面積を広くとれるようにして、2世帯住宅への増改築や建て替えを促す。人口の約4割が暮らす団地を「住み継ぐまち」に変える、全国でも珍しい試み。国土交通省は「地域の実情を考慮した柔軟な対応」と評価している。

 市内の団地のうち人口規模が最大の廿日市ニュータウンで、9月をめどに住民と話し合いを始める。現行の計画で「1メートル以上」とする隣地との間隔を、「50センチ以上」に変更。同じく「1メートル以上」としている道路からの距離も、住民の意向を踏まえて見直す。

 カーポートもより多くの車が駐車できるよう基準の変更を検討する。見直しは住民の意向を尊重する、2014年度以降、他の団地にも打診する予定だ。

 原田忠明副市長は「住居スペースが広がれば、バリアフリー化にも役立つ。団地の空洞化を防ぐため、あらゆる手だてを考えたい」と話している。




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