【お宝写真館】何やら竹ざおのようなモノに縛りつけられ“豚の丸焼き”状態で運搬されているのはデビュー前の武藤敬司(前全日本プロレス会長)。1984年9月3日、新潟県柏崎市のスーパーこたや中央店特設リング大会の試合前の風景だ。
この時代の地方巡業は地元スーパーの駐車場、広場などにリングを組んで開催されることも多かった。ファンの視線にさらされつつ、先輩たちに拉致された若き武藤は、哀れ竹ざおに縛られ、体の自由も奪われこのありさま。まるで新団体旗揚げを目指すも契約に縛られ、がんじがらめとなっている29年後を暗示しているようにも見える!?
武藤の背後でハシャいでいる(おそらく主犯)のは、2日前の9月1日にデビューを果たした破壊王・橋本真也(故人)。笑いながら竹ざおを持つのはブラック・キャット(故人)、右端で竹ざおを持つのはタイガー服部レフェリーで左端は保永昇男。左手前で背中を向けた短パン&ランニング男は後藤達俊だ。
この日は屋外会場の上、あいにくの雨天。試合開始の午後6時30分まで決行か中止か?の判断が延び、練習を終えた選手たちも、頭にタオルをかぶりつつヤキモキ。結局、試合は雨天決行されることとなったが、その間に暇を持て余した選手たちは練習生の武藤をおもちゃに遊んでいたのだった。レスラーがイタズラ好きなのは昔も今も変わらない。
どこか、ほのぼのした巡業風景だが、長州力率いる維新軍団はこのシリーズを最後に新日本プロレスを離脱して、ジャパンプロレスを設立。薄くなった選手層を埋めるために、翌シリーズの10月5日には武藤と蝶野正洋が揃ってデビュー。このシリーズから登場していたマシン軍団と長州軍が接点を持った数少ない時間でもあった。
なお、この日の第7試合でボブ・バックランド対アニマル浜口という非常に珍しい一騎打ちが実現している。
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