「三井財閥の娘なので数十億円の遺産を相続する」と嘘をつき、預かり金名目で現金をだまし取ったとして、兵庫県警生活経済課は12日、詐欺の疑いで、住所不定、無職新井紀代美容疑者(65)を逮捕した。
新井容疑者は「詐欺をしたのは間違いない」と容疑を認めている。
生活経済課によると、新井容疑者は「溝内」と名乗り「実家は兵庫県芦屋市の高級住宅街にあり、軽井沢に別荘もある」などと嘘をつき、「お金が余っているので現金を預けてくれれば、1か月10%の利子を付けて返す」と出資を持ち掛けていたという。
同課は2002年~11年、兵庫県内の24~80歳の男女45人から総額約3億6000万円を集めたとみて調べている。一部の出資者には利子を付けて返して信用させ、さらに高額の出資を募っていた。口コミで広がっていったという。
逮捕容疑は09年8月、兵庫県姫路市の無職女性(69)から現金500万円を詐取した疑い。
詐欺被害に詳しい本人訴訟コンサルタントの野島茂朗氏は「時代錯誤のアナログ詐欺師ですね。いまは素人でもインターネットで三井財閥の情報や会社や不動産の登記簿謄本は調べられます。また、遺産相続なんて話をしたら、持ち掛けられた人が弁護士や司法書士に相談したり登記簿謄本を法務局で調べたりすれば嘘はバレてしまいます」と指摘する。
しかし、新井容疑者は45人もだました。そして、被害者の多くは高齢者男性だった。
「女性詐欺師は年齢にかかわらず色恋で詐取し、被害者が男性という場合は、警察は民事不介入だとして被害届は受理しません。ただ、詐欺事件の大半は女性被害者が警察を動かして犯人逮捕につながっています。今回も高齢女性が被害を届け出たのが逮捕の引き金でした。女性の方がだまされたことを許さない執念が持続し、警察官の情に訴えるのがうまく、被害届を受理してもらいやすいからです」と野島氏。
詐欺師はだまされやすい人を見抜く能力が卓越しているのだ。
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