人気韓国グループ「JYJ」らのコンサートを手掛けるイベント会社への投資名目で現金をだまし取ったとして、愛知県警が会社役員・萩原勝巳容疑者(35)ら男女6人を詐欺容疑で逮捕したことが12日、わかった。本紙が再三報じてきたJYJをめぐる騒動が、ついに事件化した形だが「逮捕は単なる“トカゲの尻尾切り”」との見方も出ている。事件の裏には一大詐欺グループと闇社会の影が見え隠れし、さらには酒井法子(42)が在籍した「創造学園大学」(群馬県)を舞台にした学債詐欺事件との接点も浮上している。
愛知県警によると、萩原容疑者ら6人は2011年8月以降、神奈川や長野など7府県の高齢者約30人に対し、JYJの写真が掲載されたパンフレットを送り付け、その後「届いた人だけに投資の権利がある」と電話。JYJや東儀秀樹(53)らのコンサートを手掛ける「ザックコーポレーション」(東京都)への投資名目で「ザック社は韓流スターなど有名な音楽家をプロデュースした。半年に15%を目標に配当する」と嘘の約束をし、岐阜市の女性(75)から250万円をだまし取った疑い。集めた金は1億円以上に上るという。
ここまでならよくある投資詐欺事件。キナ臭さが漂うのはその後だ。昨年7月、肝心の投資先であるザック社が9億5500万円の負債を抱え、破産した。萩原容疑者らは県警の取り調べに「詐欺はしていない」と容疑を否認しているが、言わずもがな、その根拠は“投資するつもりだったザック社が潰れるとは思わなかった”というところだろう。
この話、デキすぎてはいないか? 舞台裏を知る人物が断言する。
「11年10月に行われたJYJのコンサートでボロ儲けしたザック社が、その1年後に潰れるわけないでしょう。すべてはグル。ザック社の破産も計画倒産の可能性が極めて高い。投資先が潰れれば、出資金の返還に応じる必要もないですからね。捜査当局もその方向で調べています」
これと全く同じ手法が、酒井も通った創造学園大学で起きた“学債詐欺”だ。
「のりピーも通っている」「年15%の配当を約束する」といううたい文句で高齢者に電話をかけ、学校債の購入を勧誘。1億円以上を集めたものの、出資者に配当が支払われることはなく、同大学は今年3月28日に経営悪化を理由に文部科学省から解散命令を受けた。
捜査関係者は「手口が一緒なのは当たり前。実行グループが一緒ですから。集めた金の大半は詐欺メンバーの遊興費やグループの背後にいる闇組織に流れているとみられています。ただ、今回捕まった萩原容疑者ら6人は半グレみたいなもので、バレたときの“保険”にすぎない。最終的に犯行を認めても『個人で思いついた』となれば、2~3年の懲役で済む。あくまで“本丸”を隠すためのトカゲの尻尾切りですよ」と話す。
実際、巧妙な詐欺のスキームを作り出したXという男は、大金を持ってとっくに東南アジアに逃亡しているという。
かわいそうなのは、またしても良からぬ事件で名前が出てしまったJYJだ。前出の人物は「JYJの3人は全く関与していないし、気の毒としか言いようがない」と話す。
“本丸”を叩かない限り、新たな詐欺がはびこり被害者は増え続けるだろう。
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