サントリーレディースオープン 第3日、ラウンド中に笑顔を見せる金田久美子=六甲国際GC
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◇サントリーレディス<第3日>
▽15日、兵庫県・六甲国際GC(6537ヤード、パー72)▽曇り時々雨、気温23・4度、風速1・4メートル▽賞金総額1億円、優勝1800万円▽65選手(うちアマ4人)▽観衆4656人
前日まで4位の金田久美子(23)=ミュゼプラチナム=が雨の中、3バーディー、ノーボギーの69とスコアを伸ばし、通算8アンダーで単独首位に躍り出た。首位で最終日をスタートするのは初めて。2011年4月のフジサンケイレディスでの初V以来の2勝目を目指す。
前日、納得いくプレーができず、悶々としたまま宿舎にしている有馬温泉のホテルに帰り着くと、荷物が届いていた。契約先から送られてきた新しいウェアだった。箱を開けたキンクミのテンションは、最下点から右肩上がりに一気に急上昇!
「来年発売モデルのヒョウ柄のスカート。すっごいかわいかったので、絶対に今日着ようと思った。クミ、アニマル系がメッチャ好きなんです」。予想以上の激しい雨に見舞われた第3ラウンドは、そのヒョウ柄ミニスカで乗り切った。
5番パー5で4メートルのチャンスをものにすると、8番では8メートル、11番では10メートルのバーディーパットを決めた。「パットが入ってくれた。楽しいラウンドでした」。声もはずむ。「昨日のラウンド後のパッティング練習が生きた。コーチから、調子が悪い時には、ちょっとラインをふくらませて入れるイメージで、というアドバイスもあったし」。時折雨足が強くなる中、25パット。ボギーなしの69で単独首位を奪った。
最終日は父の日。雨の日も風の日も、猛暑の中でも、娘の18ホールの一部始終を見守る父・弘吉さん(69)にプロ2勝目を捧げたい。「父の日に、パパに優勝をプレゼントできたらいいな。意識してます」と親孝行Vを誓った。 (月橋文美)
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