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【サッカー】

実力上げたことを示す ザック監督がキッパリ

2013年6月16日 紙面から

記者会見するザッケローニ監督(左)と長谷部=ブラジリア国立競技場で(共同)

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 ザッケローニ監督にとって日本代表は自慢の息子のようなものなのだろう。世界中のメディアを前に、こう胸を張った。

 「いかに実力を上げたか、それを世界に示すために来た。来年W杯が開催されるブラジルで貴重な経験をしたいと思っている。若くて、高い意欲を持ったチームだ」

 選手たちは口々に「優勝を目指す」と話し、日本国内もそんな空気が充満している。だが現実は甘くはない。各大陸王者など8チームが顔をそろえた今大会。FIFA(国際サッカー連盟)ランクで見れば、32位の日本は、タヒチの138位に次いで低い。A組内では最も低く、戦前の評価は1次リーグ敗退の最有力候補だ。だからこそ指揮官はイタリア戦、最終のメキシコ戦でのさらなる奮闘を促す。

 「強豪と対戦することで、何が改善されたか、それを見るのが楽しみ。選手は強い個性を発揮し、勇気を持ち、どうプレーすべきか、知り得るすべてを出してほしい。何も恐れることはない」

 さらにこう続けた。

 「来年のW杯に向け、自分たちがどのレベルにあるか明らかになる。もちろんギャップはある。それをどれくらい埋められるか」

 W杯までの1年間で何をするべきか。その方向と内容を体に染み込ませるためのコンフェデ杯。自慢の息子が世界を驚かせることを期待しながら、その息子がさらに成長する端緒をつかんでほしい。ザッケローニ父さんは、そう願っている。 (原田公樹)

 

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