川勝氏、静岡県知事に再選

　任期満了に伴う静岡県知事選は１６日投票、即日開票の結果、無所属現職の川勝平太氏（６４）が、無所属新人の元多摩大教授広瀬一郎氏（５７）＝自民支持、共産党公認の新人で党県副委員長島津幸広氏（５６）を破り、再選を果たした。

　川勝氏は連合静岡、民主党やみんなの党の県選出国会議員らの支援を得た。広瀬氏を擁立した自民党県連は参院選の前哨戦と位置付け、党幹部も応援に入ったが、４月の名古屋市長選、５月のさいたま市長選などに続く自民系候補の敗北となった。

　政府の要請で停止した中部電力浜岡原発（御前崎市）の安全対策工事は２０１５年３月末に終わる見込みで、川勝氏は２期目途中に再稼働判断を迫られる可能性がある。

　再稼働の是非をめぐる県民投票について、川勝氏は実施に意欲を示し、広瀬氏は懐疑的な姿勢。島津氏は是非を問わずに廃炉にするよう求めていた。

　川勝氏は１６日夜「防災、減災といった危機管理は何より大切だ。富士の恵みを生かした６次産業、エネルギー産業を推進することによって経済成長をしっかり遂げていく」と述べた。

　川勝氏は、沿岸から内陸に企業の移転を促し、減災と経済活性化を両立させる「内陸フロンティア構想」推進や農林業振興を訴え支持を拡大。自動車大手スズキの鈴木修会長兼社長ら企業経営者の支援も取り付けた。

　広瀬氏は安倍内閣の経済政策と連動した地域活性化を、島津氏は福祉や教育の充実を主張した。

（2013年6月16日21時39分  スポーツ報知）

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