JR京葉線:運転見合わせ9割減 防風柵の設置で
毎日新聞 2013年05月25日 11時39分
JR東日本千葉支社は24日、強風で運転停止することが多かったJR京葉線について、07年から線路沿いで防風柵の設置を進めたところ、運転見合わせが約9割減ったと発表した。
同社の基準では、風速25メートル以上の風が吹いた時は運転を見合わせるが、防風柵が設置されている場合は同30メートルに達しない限り、運行できる。今年4月までの半年間の風速と運転見合わせの時間を集計したところ、柵がなければ計378分の運転中止時間が生じたはずが、実際には計30分で済んだという。
東京湾岸沿いを経由する京葉線は、07年に葛西臨海公園駅−舞浜駅間など6区間で、昨年にも二俣新町駅−南船橋駅間など3区間で柵が設置された。設置区間の総距離は約12キロで工費は計約43億円。同社の椿浩支社長は「改めて柵の効果の大きさを感じた」と話した。【黒川晋史】