色覚障害:サポート用のアプリを開発 鹿児島大の大塚教授

毎日新聞 2013年05月21日 16時21分(最終更新 05月21日 16時30分)

タブレット端末を示しながら、新技術を説明する大塚教授=鹿児島市の鹿児島大で、2013年5月14日午後6時16分、垂水友里香撮影
タブレット端末を示しながら、新技術を説明する大塚教授=鹿児島市の鹿児島大で、2013年5月14日午後6時16分、垂水友里香撮影

 色覚に障害のある人たちが識別しにくい赤と緑色の判断を見分けやすいようサポートする携帯情報端末向けのアプリケーションを、鹿児島大大学院理工学研究科の大塚作一教授(57)=認知心理学=が開発した。この技術の特許を既に出願しており、商品化を目指していく。

 国内で色覚に障害のある人(先天性)は、男性で20人に1人、女性は500人に1人の割合で起こるという。色の判断がしづらく、「左右で色が異なる靴下をはいてしまう」「肉が焼けているのかどうか判断できない」など生活面で支障をきたしている人が多い。

 大塚教授は、色覚に障害のある知人の「紅葉が分からない」という言葉を聞き、研究者としての開発意欲をかきたてられたという。試行錯誤の末に開発したのが「区別しにくい色を、区別できる色に変換して認識しやすくする」というアプリケーションだ。

 まずは、色を見分けたい対象物があれば、開発したアプリケーションを使ってタブレットやスマートフォン端末などのカメラを通して見る。すると、色覚に障害のある人が判断しづらい赤と緑を、判断しやすい黄色と青に変換。一般の人が見る通常の映像も画面で交互に見ることができ、色覚に障害のある人が感じる映像との色の違いも分かるという。

 大塚教授は「このアプリの機能が色覚障害のある人と、そうでない人をつなぎ、相互が理解し合う自動翻訳機のような存在になれば、うれしい」と期待している。【垂水友里香】

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