【NQNニューヨーク=増永裕樹】米財務省が14日発表した4月の国際資本統計(対米証券投資動向)によると、米中長期国債から544億ドル(約5兆1400億円)の資金が流出した。流出超は7カ月ぶりで、データが取得できる1977年以降で過去最大の規模となった。期間中は日銀が「量的・質的金融緩和」に踏み切り、過剰流動性への期待を手掛かりに世界的に株価が上昇。その反動で、元本割れリスクが小さい「安全資産」とされる米国債には逆風が吹いた。
長期証券取引全体でみると、資金は米国から3カ月連続で流出した。流出超過額は373億ドル。2007年8月以来5年8カ月ぶりの高水準だった。
外国株へは差し引きで167億ドルの資金が移動した。過去最大となった前月からは規模が縮小したが、高水準の流出が続いた。一方、株高傾向を追い風に、米国株には112億ドルの資金が流入した。外国債券からも資金が還流したが、米国債からの流出分を補いきれなかった。
短期証券や市場外で取引された長期証券などを加味した算出方式では127億ドルの流入超だった。流入額は21億だった前月からは大幅に増えたが、2月実績を8割近く下回る水準にとどまった。
国際資本統計は、米居住者と外国居住者との間の証券取引を差し引きして資金の流出入状況をまとめたもの。外国為替市場や米国債市場で注目される。
日銀
日経平均(円) | 12,686.52 | +241.14 | 14日 大引 |
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NYダウ(ドル) | 15,070.18 | -105.90 | 14日 16:34 |
英FTSE100 | 6,308.26 | +3.63 | 14日 16:35 |
ドル/円 | 94.23 - .26 | -0.87円高 | 15日 5:48 |
ユーロ/円 | 125.73 - .80 | -0.97円高 | 15日 5:49 |
長期金利(%) | 0.815 | -0.045 | 14日 17:58 |
NY原油(ドル) | 97.85 | +1.16 | 14日 終値 |
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