【NQNニューヨーク=増永裕樹】14日の米株式相場は小安く始まった。ダウ工業株30種平均は午前9時35分現在、前日比14ドル17セント安の1万5161ドル91セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は1.36ポイント安の3444.01で推移している。5月の鉱工業生産指数など低調な米経済指標が相次ぎ、投資家心理がやや悪化。前日の大幅上昇の反動もあって利益確定を目的とした売りが広がった。
朝方発表の鉱工業生産指数は前月比横ばいだった。0.1%程度上昇するとの市場予想を下回る内容となり、設備稼働率は低下した。米景気の勢いが鈍いとして景況感が悪化。運用リスクを回避する動きにつながった。
化学のデュポンや建設機械のキャタピラーが下落。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスや大手銀のJPモルガン・チェースなど金融株にも値下がり銘柄が目立つ。
一方、非鉄のアルコアが上昇。医薬品のメルクやファイザーが小高く推移している。
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