国連は13日、2050年までに世界の人口が96億人に達するとする新たな人口推計をまとめた。インドが28年ごろに中国を抜いて、人口第1位となる見通し。アフリカなど発展途上国でも人口が大幅に増加する見通しで、世界の人口が100億人を超える可能性が現実味を帯びてきた。
国連は、世界人口が11年10月時点で70億人に達し、50年には93億人となるとの予測を公表していた。最新の調査では、現在の世界人口を72億人と推定、50年の人口推計を96億人と3億人増やした。途上国の人口が59億人から82億人に増える計算だが、先進国は「現在とほぼ同じ」。欧州は今世紀末までに14%減るとした。
インドと中国の人口は、28年ごろ14億5千万人に達し、人口1位が入れ替わる。順位の入れ替わりは従来の予測より7年遅くなる。その後、インドの人口は数十年間伸び続けて16億人まで増える。一方、中国は30年以降に減少へと転じ、21世紀末には11億人まで減ると予想する。
世界の平均寿命は、医療の進化や途上国の衛生状態の改善などで、この50年余りの間に47歳から69歳まで延びた。「今後も同じペースで延びる」としており、今世紀末には82歳に達するという。主に途上国で幼児の死亡率が縮小し寿命が延びるためだが、先進国では89歳になる可能性がある。
人口増加が続く半面、社会の高齢化は途上国にも広がる。水や食料の確保が急務になるほか、労働力不足や社会保障費負担の世代間格差など、現在先進国が抱える問題は世界規模に広がりそうだ。(ニューヨーク=杉本貴司)
世界人口、国連
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