同点の三回、楽天先頭の松井に手痛い本塁打を浴びた能見(撮影・中川春佳)【拡大】
(セ・パ交流戦、楽天2-1阪神、3回戦、楽天3勝、15日、Kスタ宮城)曇天の杜の都で、エースの冷や汗がしたたり落ちた。許してはいけない一発。味方が追いついた直後に、能見が決勝ソロを被弾した。えんじ色の左翼席へ、あっという間に放り込まれた。
「(攻め方は)データ通りです。(松井は)真っすぐ待ちというところがあった」
自らの暴投で二回に先制を許すも、すぐにその裏、同点にしてもらった。仕切り直しの三回だったが、その初球。高めに浮いたチェンジアップを松井に運ばれた。味方の反撃を待ち、四回からはパーフェクトに封じた。8回3安打2失点。和田監督は「しっかりゲームは作って役目は果たしてくれた。ちょっと序盤の点の取られ方が能見らしくなかったけどね」と振り返ったが、チームは2連敗。痛い黒星だ。
6勝(3敗)をマークする虎のエースだが、一点の“汚名”がこの日の致命傷となった。被本塁打「9」はリーグワーストだ。昨季は29試合、182回を投げて14だった。今季は11試合、80回1/3ですでに9。“飛ぶ統一球”の影響なのか…。問題発覚の翌日12日には「もういいでしょう、その話は」と左腕は耳をふさいでいたが、今季も180イニングを投げれば、20発以上を食らうペース。見過ごせない数字になってくる。中西投手コーチは「緩い球が高くなると、ああいう大きいの(長打)になる」と分析した。
「負けたら一緒です。四回以降は抑えた? それも(負けたらもう)いいです」
自身3年ぶりの6連勝は叶わなかったが、登板3試合連続完投としたのが、エースのせめてもの意地。交流戦は5戦で3勝1敗、防御率2・13と上々の出来だった。悔しさをかみ殺し、またセ・リーグを相手に左腕を振るう。(長友 孝輔)
(紙面から)