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地方
いじめ問題、活発に意見 防止啓発月間 初の市民フォーラム開催 大津市
2013.6.16 02:02
大津市が中2男子生徒の自殺を教訓に制定した「いじめ防止啓発月間」に合わせ、いじめ問題についてみんなで考える「市民フォーラム」が15日、同市堅田の北部地域文化センターで開かれた。いじめの防止策などをめぐり、越直美市長や市が常設した第三者調査機関の委員、保護者の代表らが意見を交わした。
今年度施行された同市の子どもいじめ防止条例で、いじめ行為が増えるとされる6月と男子生徒が自殺した10月が、いじめ防止の啓発活動を重点的に行う月間に定められた。これを受け、市が初の月間行事としてフォーラムを企画し、市民らが参加した。
この中で「子どもと向き合うために」と題してパネルディスカッションが行われ、越市長や市の常設第三者機関「大津の子どもをいじめから守る委員会」の池谷博行委員長、市PTA連合会の皆川香織さんらがパネリストとして参加した。 越市長は、男子生徒の自殺の真相究明に当たった第三者調査委員会が提出した報告書の内容や、いじめ対策推進室の設置など市がいじめ防止に向けて始めた取り組みを紹介した。
パネリストからは、報告書について「今後のための提言が盛り込まれ、希望が見えた」「子供たちでも読める内容にしてほしかった」などの意見が出た。
また、市に対して「本当に苦しんでいる子供は相談できない。そういう子をどう救うかが大事だ」「子供たちに『いじめは許せない』と気づかせる活動が必要」といった提案も出された。
討論を聴いていた女性(49)は「長男もいじめを受けていたので、市の取り組みに注目している。成果があがれば他府県にも広めてほしい」と話していた。
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