もはや、どうすれば国家が破産しないかを考える時ではなく、国家が破産することを前提として物事を考えなくてはならなくなってしまった印象がある。大震災の影響もあって、とにかくバラマキをやめようとしないし、10年で200兆円もばら撒く国土強靭化計画なんていう無駄遣いなどなど、むしろ最近は財政がどんどん拡大していく方向になっている。そして増え続ける社会保障をちょっとでも削ろうものなら、弱者をいじめるなとマスコミなどが大騒ぎ。このような状況ではもはや今の日本に処方箋はないようだ。一度地獄を見ないと日本人に自立心は生まれないほどに幼稚化していると言っても過言ではない。
何か起こると政府が何とかしてくれる。こういう甘い考えが蔓延してポピュリズムの究極を地で這うようにまっすぐ日本は進んでいて、これで国の財政がおかしくならないわけがない。元はと言えば、人口が延々に増え続けることを前提としたネズミ講の社会保障が一つのきっかけで、現在の状況は田中角栄というポピュリズム政治家が作ったおかしな社会保障制度がすべての始まりだと言える。
そして最近では日本は破産しないなどと言ってまわる変な経済学者や評論家が跳梁跋扈しており、かつての日本は絶対に戦争に負けないと寝言を言っていた精神主義の愚かな陸軍を彷彿とさせるバカっぷりには恐れ入る。現実を見ずに精神力で立ち向かって補給もせずに味方を餓死させる構造となんとなく似ているような感覚さえある。そしてこういった理屈のすべては希望的観測の積み重ねであり、何も根拠がない寝言ばかりの精神主義民族主義で問題から目を逸らしているのが特徴でもあり、都合の良い解釈で身を包み、一生懸命に自身の無茶苦茶な理論に酔う。そして論理など吹っ飛んで感情的に現実主義者を必死に攻撃する。更に社会主義思想の自分を保守と自称までするから滑稽である。
それはいいとして、もう今の日本は一気に破綻した方がいいだろう。そこまで行かないと日本人は相対的にを通り越して絶対的に目を覚ますことはなさそうだ。となれば、事態が本当に発生した時に何をするかだ。
実質破綻後にどれだけインフレが発生するか、あるいは円そのものを日本人が使わなくなる可能性も考えなくてはなるまい。単純にプライマリーバランスが黒字化するレベルのインフレで済むのが一番のベストだ。たぶんそれだったらいくらでも対処できる。最悪なのはインフレではなく日本人が円を信用しなくなって外貨を普通に使うようになることであり、そうなったら円は無限に価値が落ちていくことにもなりかねない。
まず企業間取引において円で決済しなくなる。そして小売店でも外貨での買い物は割安に設定し出す。そうするとどんどん外貨の需要が高まって、逆に円は売られ続ける。そして支払い給与まで外貨になったら最悪の事態だ。将来何が起こるかは誰にも分からないし、その時の心理状態や情報などによって状況も変わってくるだろう。それ故にすべての可能性を考慮しなくてはならない。
とりあえず最も最悪なケース。つまり日本人が円を使わなくなった時だ。もっとも起きてはならないことだが、物事は常に流動的で確率としては十分あり得る話だ。こうなると円需要がほとんど消えて無くなって金融政策も何も効かなくなり、当然ながら年金も医療保険も維持は完全に不可能となる。
法律で無理やり外貨の使用を禁止にするか、あるいは外貨が何種類もあると困るから、最も流動性の高いドル限定で使用を認め、円という通貨を国が諦めるか。前者を選べば暴落し続ける円しか使えなくなって混乱はしばらく続くことになる。後者を選べば政府が運営する機能は多少は復活することになるが、金融政策はすべてFRBに委ねられることになってしまう。
国家破産がどのような形になるかは完全に想定できることではないが、すべての可能性を考慮に入れた後処理を若い政治家は考えてほしいと願いたいものだ。正直今のやる気のない政治家を見ていると、もはや現在の借金をどう立て直すではなく、実質デフォルトが発生した後をどう立て直すかを考える時かもしれない。
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何か起こると政府が何とかしてくれる。こういう甘い考えが蔓延してポピュリズムの究極を地で這うようにまっすぐ日本は進んでいて、これで国の財政がおかしくならないわけがない。元はと言えば、人口が延々に増え続けることを前提としたネズミ講の社会保障が一つのきっかけで、現在の状況は田中角栄というポピュリズム政治家が作ったおかしな社会保障制度がすべての始まりだと言える。
そして最近では日本は破産しないなどと言ってまわる変な経済学者や評論家が跳梁跋扈しており、かつての日本は絶対に戦争に負けないと寝言を言っていた精神主義の愚かな陸軍を彷彿とさせるバカっぷりには恐れ入る。現実を見ずに精神力で立ち向かって補給もせずに味方を餓死させる構造となんとなく似ているような感覚さえある。そしてこういった理屈のすべては希望的観測の積み重ねであり、何も根拠がない寝言ばかりの精神主義民族主義で問題から目を逸らしているのが特徴でもあり、都合の良い解釈で身を包み、一生懸命に自身の無茶苦茶な理論に酔う。そして論理など吹っ飛んで感情的に現実主義者を必死に攻撃する。更に社会主義思想の自分を保守と自称までするから滑稽である。
それはいいとして、もう今の日本は一気に破綻した方がいいだろう。そこまで行かないと日本人は相対的にを通り越して絶対的に目を覚ますことはなさそうだ。となれば、事態が本当に発生した時に何をするかだ。
実質破綻後にどれだけインフレが発生するか、あるいは円そのものを日本人が使わなくなる可能性も考えなくてはなるまい。単純にプライマリーバランスが黒字化するレベルのインフレで済むのが一番のベストだ。たぶんそれだったらいくらでも対処できる。最悪なのはインフレではなく日本人が円を信用しなくなって外貨を普通に使うようになることであり、そうなったら円は無限に価値が落ちていくことにもなりかねない。
まず企業間取引において円で決済しなくなる。そして小売店でも外貨での買い物は割安に設定し出す。そうするとどんどん外貨の需要が高まって、逆に円は売られ続ける。そして支払い給与まで外貨になったら最悪の事態だ。将来何が起こるかは誰にも分からないし、その時の心理状態や情報などによって状況も変わってくるだろう。それ故にすべての可能性を考慮しなくてはならない。
とりあえず最も最悪なケース。つまり日本人が円を使わなくなった時だ。もっとも起きてはならないことだが、物事は常に流動的で確率としては十分あり得る話だ。こうなると円需要がほとんど消えて無くなって金融政策も何も効かなくなり、当然ながら年金も医療保険も維持は完全に不可能となる。
法律で無理やり外貨の使用を禁止にするか、あるいは外貨が何種類もあると困るから、最も流動性の高いドル限定で使用を認め、円という通貨を国が諦めるか。前者を選べば暴落し続ける円しか使えなくなって混乱はしばらく続くことになる。後者を選べば政府が運営する機能は多少は復活することになるが、金融政策はすべてFRBに委ねられることになってしまう。
国家破産がどのような形になるかは完全に想定できることではないが、すべての可能性を考慮に入れた後処理を若い政治家は考えてほしいと願いたいものだ。正直今のやる気のない政治家を見ていると、もはや現在の借金をどう立て直すではなく、実質デフォルトが発生した後をどう立て直すかを考える時かもしれない。
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