加須市の旧騎西高校で避難生活をしている福島県双葉町民で、埼玉県内への居住を引き続き希望している人たちについて、福島県が、埼玉県内の借り上げ住宅への入居の新規受け付けを特例で認める見通しであることが分かった。上田清司知事が十三日、記者団に明らかにした。
埼玉県によると、旧騎西高校に避難している町民のうち、五十五世帯の七十九人(五月末現在)が今後も埼玉県内に住むことを希望している。
一方で福島県は、避難所から福島県外の借り上げ住宅など「応急仮設住宅」への新規入居受け付けを昨年末で締め切っており、旧騎西高校の避難所が閉鎖された後の町民の入居先に懸念が出ていた。
福島県避難者支援課の担当者は「(県外避難所の)旧騎西高校は、通常の受付期間とは異なると考えている。双葉町の意向も踏まえ、避難者の希望に沿って対応したい」と話している。(前田朋子)
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