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「風化防げ」落ち葉払い 内陸地震から5年 一関・祭畤遺構

岩手・宮城内陸地震でずたずたになった道路遺構の清掃作業

 岩手・宮城内陸地震の発生から5年となった14日、地震で大きな被害を受けた岩手県一関市厳美町にある災害遺構を見渡せる「祭畤(まつるべ)被災地展望の丘」周辺で、市が清掃活動をした。
 遺構は地震で落橋し、橋桁が渓谷に向かって折れ曲がった状態の祭畤大橋と、ずたずたに寸断された道路が保存されている。清掃には市職員や建設業者ら約30人が参加。遺構を訪れる人が見学しやすいよう周辺の草を刈ったり、落ち葉をかき集めたりした。
 初めて参加した市職員は「遺構を見て、自然の力は怖いとあらためて感じた。内陸地震を忘れてはいけないとの思いで清掃した」と話した。
 遺構の近くにある旧本寺小祭畤分校では、校舎建物を活動拠点にしているNPO法人「須川の自然を考える会」が同日、被災状況のパネル展示も始めた。一関市は15日、地震の記憶の風化を防ぐため、厳美町の国道342号で市民によるウオークラリーを開く。


2013年06月15日土曜日


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