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月浜海水浴場再開へ 復興配慮の運営方法探る 東松島

今夏に再開される見通しとなった月浜海水浴場

 宮城県東松島市宮戸の月浜海水浴場で、今夏の開設に向けた準備が進んでいる。住民有志は19日に実行委員会を設立し、3年ぶりの再開を正式決定する見込み。東日本大震災後、県内で離島以外の海水浴場が開設されるのは初めてとなる。復興事業への影響も懸念されるため、実行委は運営方法を慎重に協議する。
 月浜海水浴場は宮戸島の南端に位置し、約250メートルの砂浜が広がる。震災前はシーズン中に約1万人の家族連れらが訪れていた。
 津波でシャワーなどの施設が流失したり、海岸にがれきが散乱するなどした。市は2011年秋から復旧工事に着手し、がれきも撤去。現時点で「安全面に問題はない」としている。
 海水浴場再開の動きは昨年もあったが、住民アンケートで「時期尚早」という意見が多かった。有志らは雇用の創出や地域の活性化につながるとして、ことし5月に準備会を設立し、住民に理解を呼び掛けてきた。
 県内で今夏、海水浴場の開設を予定するのは気仙沼市大島の小田の浜と石巻市網地島の網地白浜で、いずれも離島。車で行き来できる月浜が再開すれば、多くの利用者でにぎわうと予想される。
 地元では、防災集団移転促進事業の造成工事が進行していることから、渋滞などによる工事への影響や、観光客受け入れを不安視する声もある。
 実行委は開設日の限定などを検討する見通しで、海開きは7月20日ごろを予定している。月浜行政区の小野源次郎区長(67)は「復興事業への影響を抑え、説明を尽くすことで住民の理解を得たい」と話した。
 市商工観光課は「復興事業に支障がないことが再開の前提。地域の合意を重視し、地域の観光が発展する方向で話し合ってほしい」としている。


2013年06月15日土曜日


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