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被災地に届けた横浜市民の志 漁船「瀬谷丸」大槌で船出

写真:蓬莱島を背に入港する瀬谷丸=15日午前、岩手県大槌町、福留庸友撮影拡大蓬莱島を背に入港する瀬谷丸=15日午前、岩手県大槌町、福留庸友撮影

 【植松佳香】「漁がしてぇんだ」――。そんな被災地の漁師の叫びに心揺さぶられ、横浜市瀬谷区の有志たちが漁船を贈ろうと募金活動に駆け回った。集まった約3600万円を元に19トンの漁船「瀬谷丸」が完成し、15日午前、岩手県大槌町で進水式があった。9月ごろから漁に出て復興の一翼を担う。

 午前10時すぎ、大漁旗をまとった長さ25メートルの定置網漁船が「祝い船」の曲に合わせてお目見えすると、所有者となる新おおつち漁協の関係者や、瀬谷区民約140人が一斉に手を振って迎えた。自らも募金に協力した同区の寝具店経営小川春子さん(63)は「思いが実った。この船でいっぱいとってきた魚が食べたい」と話した。

 東日本大震災の直後、同区で板金業を営む露木晴雄さん(33)が炊き出しのボランティアで行った大槌町で、漁師の佐藤正さん(56)に出会ったのがきっかけ。何度も訪れるうちに親しくなり、半年が過ぎた2011年10月、酒を酌み交わしていたとき、佐藤さんが涙を浮かべて言った。

 「船が欲しい。漁がしてぇ。海に出てーんだ」

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