松本市長講演料問題:オンブズマンの監査請求を却下 /長野
毎日新聞 2013年04月26日 地方版
松本市の菅谷昭市長が公務で講演会に出席したにもかかわらず、講演料を個人の収入にしているのは不法だとして、同市の松本平(まつもとだいら)市民オンブズマン(宮川速雄・代表幹事)が市長に800万円の損害賠償請求を勧告するよう求めた住民監査請求で、市監査委員は24日、請求を却下した。
監査委員は「市長が公務で行った行為に対して受け取った対価を、市の歳入にすべきだとする法令はない」などとして退けた。
請求によると、市長は2011、12年度、市内外で計130回講演。オンブズマンは「11年度の雑所得額から計800万の講演料を受け取ったと推定される。公務なので市の収入とすべきだ」と主張していた。【福富智】