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愛犬、懸命の“帰宅” 前の飼い主と再会2007年7月18日 
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じゃれついてくる花がかわいくてしょうがない浦崎さん=西原町幸地の自宅

 【西原】「花ちゃん、よく帰ってきたね」。糸満市の新たな飼い主に引き取られていた犬が、元の飼い主の住む西原町までを懸命に駆け抜け、再会を果たした。
 同町幸地の浦崎直仁さん(63)の愛犬「花」。半年前に帰ってきた時の花は、やせ細って歩くのもおぼつかなかった。命懸けで“帰宅”した花は、今ではわが子のようにかわいがる浦崎さんの愛に包まれ、元気に走り回っている。
 花は8年前、生後3カ月で浦崎家にやってきた。「人懐っこくて頭がよかった」と浦崎さん。家族全員でかわいがったが、西原町与那城の自宅の売却などで、泣く泣く手放すことに。糸満市に飼い主が見つかり、浦崎さんは昨年9月に同市まで車で送った。
 その3カ月後、同町与那城の元自宅周辺に、よれよれになりながらたたずんでいる花の姿があった。近所の住民がすぐに浦崎さんに連絡した。花は新たな飼い主が首ひもを離したすきに飛び出していったという。
 目に涙を浮かべ、たどり着いた家の玄関から離れようとしない花。浦崎さんは「帰ってくるとは夢にも思わなかった。もうずっと一緒だ」と、優しく抱き締めた。
 “帰宅”から半年が過ぎ、花はすっかり元気になった。今では目の不自由な浦崎さんをリードしながら、早朝散歩するのが日課だ。互いの心は一つにつながっている。(友寄隆哉)


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