パソコン(PC)遠隔操作事件で、警視庁などの合同捜査本部は10日、アイドルグループ「AKB48」の襲撃予告を書き込んだとする威力業務妨害容疑と、6人のPCに遠隔操作ウイルスを感染させたとする不正指令電磁的記録供用容疑で、元IT会社員片山祐輔容疑者(31)=ハイジャック防止法違反罪などで起訴=を追送検し、発表した。捜査本部として最後の立件となる。
片山容疑者は一貫して調べに応じていない。捜査本部は、「真犯人」を名乗る人物からの犯行声明メールに記載された13件すべてに、片山容疑者が関与したとみて捜査。警察官が出動するなど、実際に業務妨害が生じた8事件と、その後の捜査で判明した事件の計9事件を立件した。
捜査本部によると、追送検容疑は、昨年8月29日、遠隔操作ウイルスに感染させた神奈川県の男性(21)のPCから、ネット掲示板にAKB48を名指しして「ガソリンをかけて燃やします」などと書き込んだ疑い。また、昨年7〜9月、警察に誤認逮捕された大阪、三重、福岡の男性3人を含む6人のPCに、ネット掲示板経由で遠隔操作ウイルスを感染させた疑い。
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朝日新聞社会部